CRC(巡回冗長検査)とは?しーあーるしー
CRC(巡回冗長検査)とは、送るデータを一つの長い多項式とみなし、あらかじめ決めた生成多項式で割った余りを検査符号として末尾に付ける誤り検出方式。受信側が同じ計算をして余りが一致しなければ破損と判断する。連続して化けるバースト誤りに強く、回路が簡単なため、Ethernet フレームの末尾(FCS)やテープ・ディスクのブロック検査など、運用で目にする転送経路のほぼ全段に入っている。
最終更新:2026-10-06
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伝送路やテープ媒体では、ノイズや接点の劣化でビットが化けることを前提に設計せざるを得ない。1バイトずつ足し合わせるチェックサムだと、化けた2箇所が打ち消し合って同じ合計値になり見逃す。バースト的に連続して化けるという現実の壊れ方に合わせ、しかも回線速度で計算し続けられる軽さで検査するために、多項式の除算という形が選ばれた。運用にとっての意味は、壊れたデータが黙って上位に渡らず、必ずどこかの段でカウンタが立つことにある。
具体例
L2スイッチのポート統計に出る CRC エラーカウンタは、その物理経路(LANケーブル・光モジュール・パッチパネル)が劣化している信号であり、増え方を追えば不良箇所を1区間に絞り込める。LTOテープドライブも書込み後の読み返しで CRC を照合しており、リストア訓練でここが落ちれば、そのカートリッジは廃棄して世代を取り直す判断になる。
試験での引っ掛け
CRC は誤りの検出であって訂正ではない(訂正まで行うのはハミング符号や ECC メモリ)。そして改ざん検知には使えない——書き換えた者は CRC も計算し直せるので、バックアップデータの完全性を主張したいならハッシュ値や署名が要る。運用側の混同として多いのは、CRC エラーの増加をアプリケーションやOSの不具合として調査に回してしまうこと。この値が立つのは物理層であり、切り分けはケーブル・モジュール・ポートの交換から始める。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。