ハイブリッド暗号とは?
ハイブリッド暗号とは、本文の暗号化には高速な共通鍵暗号を使い、その共通鍵(セションキー)の受渡しには公開鍵暗号を使う方式。両方式の長所を組み合わせる。
情報セキュリティマネジメント試験の過去問では4回出題されています(2019年度〜2023年度)。
はいぶりっどあんごう
ハイブリッド暗号の意味
本文の暗号化には高速な共通鍵暗号を使い、その共通鍵(セションキー)の受渡しには公開鍵暗号を使う方式。両方式の長所を組み合わせる。
ハイブリッド暗号の具体例
ハイブリッド暗号は試験でどう引っ掛けられる?
使い分けが逆の選択肢が定番。本文(データ本体)は共通鍵暗号、その共通鍵の受渡しに公開鍵暗号を使う。公開鍵暗号は処理が遅いため本文には使わない。また受信者の公開鍵で暗号化するのはセションキーであってメッセージ本体ではない。
ハイブリッド暗号と関連する用語
ハイブリッド暗号が出た過去問
手順に示す電子メールの送受信によって得られるセキュリティ上の効果はどれか。 〔手順〕 (1) 送信者は、電子メールの本文を共通鍵暗号方式で暗号化し(暗号文)、そ…
正解:電子メールの本文の内容の漏えいの防止
要点:ハイブリッド暗号方式が守るのは本文の機密性
本文を共通鍵暗号で暗号化し、その共通鍵だけを受信者の公開鍵で暗号化して渡すのはハイブリッド暗号方式であり、鍵を安全に配送しつつ大量データを高速に暗号化できる。受信者の秘密鍵を持つ本人しか共通鍵を取り出せないため、得られる効果は本文の機密性の確保、すなわち盗聴による漏えいの防止である。
出典:令和1年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問26(IPA)OpenPGPやS/MIMEにおいて用いられるハイブリッド暗号方式の特徴はどれか。
正解:公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式を組み合わせることによって鍵管理コストと処理性能の両立を図る。
要点:ハイブリッド暗号は公開鍵で鍵を配り共通鍵で本文を暗号化する
ハイブリッド暗号方式は、本文の暗号化には処理の速い共通鍵暗号を使い、その共通鍵を相手の公開鍵で暗号化して渡す方式である。これにより、大量データの高速な暗号化と、事前に鍵を安全に配送する手間の解消を同時に実現できる。OpenPGPやS/MIMEはこの考え方を採用している。
出典:令和1年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問28(IPA)OpenPGPやS/MIMEにおいて用いられるハイブリッド暗号方式の特徴はどれか。
正解:公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式を組み合わせることによって鍵管理コストと処理性能の両立を図る。
要点:本文は共通鍵、その鍵は公開鍵で送るのがハイブリッド
ハイブリッド暗号方式は、本文の暗号化には処理が高速な共通鍵暗号を使い、その共通鍵の受け渡しだけを公開鍵暗号で行う方式である。共通鍵暗号は速いが鍵の安全な配送が難しく、公開鍵暗号は配送問題を解決できるが処理が遅いという、双方の弱点を互いに補い合う構成になっている。これによって鍵管理の容易さと実用的な処理性能を同時に満たしている。
出典:令和4年度 s 情報セキュリティマネジメント試験 kamokuAB 問21(IPA)暗号方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:大量のデータを短い時間で暗号化する場合には,公開鍵暗号方式よりも共通鍵暗号方式が適している。
要点:大量データの暗号化は処理の速い共通鍵暗号方式が向く
共通鍵暗号は処理が軽く、大量のデータを高速に暗号化・復号できます。一方の公開鍵暗号は計算量が大きいため、実際には共通鍵の受渡しや電子署名に使い、本文の暗号化は共通鍵暗号に任せるのが一般的です。この使い分けがハイブリッド暗号方式の基本になります。
出典:令和5年度 (公開問題) 情報セキュリティマネジメント試験 kamokuAB 問4(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。