WEEE指令とは?うぃーいーいーしれい
WEEE指令とは、EUで電気・電子機器の廃棄物を回収・リサイクルさせるための指令。市場に出した生産者へ回収・処理・再資源化の責任と費用を負わせ、分別排出を促す表示(車輪付きごみ箱にバツ印)を求める。欧州へ機器を納めるプロジェクトでは、設計・物流・費用見積りの三方に効く制約になる。
最終更新:2026-10-06
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廃棄の費用を自治体や消費者が負担する仕組みでは、作る側にリサイクルしやすい設計をする動機が生まれない。回収と処理の費用を生産者側へ戻す拡張生産者責任の考え方を制度にしたのがこの指令で、分解のしやすさや素材の選択が初めて設計要件として意味を持つようになった。指令は加盟国が国内法へ落として執行するため、国ごとに登録先も費用も異なる。
具体例
端末を含むシステムを欧州の複数拠点へ展開する案件では、生産者としての登録先が国ごとに違うため、対象国の洗い出しが要件定義の作業項目になる。ドイツでは廃電気電子機器登録財団(EAR)の登録番号が無い機器は販売できず、登録手続と分別表示を計画へ入れ忘れると、完成した機器が現地の倉庫で止まる。
試験での引っ掛け
含有そのものを規制するRoHS指令と、廃棄後の回収を規制するWEEE指令は目的が違う。義務を負うのはEU域内で製品を上市する主体なので、日本のメーカーが直接輸出する場合と現地法人が販売する場合で登録の名義が変わる。加盟国ごとに手続と費用が異なる点も見落とされやすい。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問23(IPA)解説で登場
基準値を超える鉛、水銀などの有害物質を電気・電子機器に使用することを制限するために、欧州連合が制定し、施行しているものはどれか。
正解:RoHS指令
要点:RoHSは有害物質の使用制限、WEEEは廃棄機器の回収を定める
RoHS指令は、電気・電子機器における鉛、水銀、カドミウム、六価クロムなどの特定有害物質の使用を、基準値を超えて含まないよう制限する欧州連合の指令である。製品の設計・製造段階で有害物質を減らすことを狙いとし、廃棄段階の回収・リサイクルを求めるWEEE指令と対をなす。
出典:令和4年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問21(IPA)解説で登場
基準値を超える鉛、水銀などの有害物質を電気・電子機器に使用することを制限するために、欧州連合が制定し、施行しているものはどれか。
正解:RoHS指令
要点:RoHS指令は電気・電子機器への有害物質使用を制限する
RoHS指令は、欧州連合が電気・電子機器に含まれる鉛、水銀、カドミウム、六価クロムなどの有害物質の使用を基準値以下に制限する指令である。同じEUの指令でも、WEEE指令は使用済みの電気・電子機器の回収とリサイクルを義務付けるもので、対象とする局面が異なる点で混同しやすい。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。