スコープクリープとは?すこーぷくりーぷ
スコープクリープとは、正式な変更管理を通さない小さな追加要求が積み重なり、スコープが少しずつ膨らんでいく現象。一件ごとは断りにくい規模でも、合計では遅延とコスト超過の主因になり、記録が残らないため事後に経緯を説明できなくなる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
現場の開発者にとって、利用部門からの「ついでにこれも」は断りにくいうえ、その場では数時間の作業に見える。影響が見えるのは積み上がった後で、そのときには誰がいつ何を足したのかを追えない。問題は追加要求そのものではなく、記録と承認を経ずに入ることにある。論述では、断ったかどうかではなく変更管理プロセスへ載せられたかが評価の分かれ目になる。
具体例
利用部門の担当者が開発者へ直接「この項目も画面に出して」と頼み、チケットにならないまま実装されていく状態。窓口を一本化し、追加要求はすべて変更要求票で受け付けて影響評価へ回すルールをキックオフで周知することで止める。
試験での引っ掛け
承認を経た正式な変更は「スコープ変更」であってクリープではない。増えること自体ではなく、無管理に増えることが問題の本質。作り手が善意で依頼されていない機能を足すゴールドプレーティングも、供給側から起きる同種の膨張として区別して問われる。
関連用語
出た過去問
出典:令和7年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問4(IPA)
プロジェクトマネジメントにおいて、スコープクリープが発生する原因となり得る事例はどれか。
正解:設計中の機能を拡充するための軽微な変更要求と判断したので、コストや工数を見積もることなく、設計作業を推進した。
要点:変更管理を経ない小さな追加の積み重ねがクリープ
スコープクリープとは、正式な変更管理の手続を経ないまま、小さな追加や修正が積み重なってスコープがじわじわと広がっていく現象をいう。軽微だという自己判断でコストや工数への影響を見積もらずに作業を進めてしまう事例がまさにこれに当たる。承認を得た変更や、承認されなかった変更、見積り誤りはスコープクリープではない。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。