IT全般統制とは?あいてぃーぜんぱんとうせい
IT全般統制とは、個々の業務処理統制が正しく働く土台を支える、システム基盤側の統制。ITGC(IT General Controls)とも呼ぶ。開発・変更の管理、運用管理、アクセス管理(特権IDを含む)、外部委託先の管理が主な領域で、ここが弱いとアプリケーションに組み込んだチェックが有効だと主張できなくなる。
最終更新:2026-10-07
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アプリケーションの入力チェックがどれほど精緻でも、そのプログラムを誰でも本番へ入れ替えられるなら、チェックは通した後で書き換えられる。統制の有効性は「その仕組みが期間を通じて改変されていないこと」に依存する。この依存関係を明示するために基盤側をまとめて評価する枠が置かれ、金融庁の内部統制報告制度でも二層構造が前提になっている。
具体例
本番プログラムの変更に申請・承認・テスト・移行の記録が残っているか、開発担当者が本番データを直接更新できない権限設計になっているか、退職者のIDが所定の期日までに削除されているかを確かめる。評価の物差しには経済産業省のシステム管理基準と、その追補版(財務報告に係るIT統制のガイダンス)が使われる。
試験での引っ掛け
入力チェックやマスタとの突合はアプリケーション内の業務処理統制であって、全般統制ではない。また全般統制の不備が直ちに決算数値の誤りを生むわけではない点も誤りやすく、生じるのは「業務処理統制が有効だと言えなくなる」という影響で、結果として確かめる範囲が広がる。
関連用語
出た過去問
出典:令和6年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問22(IPA)解説で登場
情報システムに対する統制をITに係る全般統制とITに係る業務処理統制に分けたとき、ITに係る業務処理統制に該当するものはどれか。
正解:販売管理システムにおける入力データの正当性チェック機能
要点:業務システムに組み込まれた入力チェックは業務処理統制
IT業務処理統制は、個々の業務システムの中に組み込まれ、取引データが正確・網羅的に処理されることを確保する統制である。入力データの正当性チェック機能はその典型例にあたる。一方、複数のシステムに共通して働く基盤的な統制がIT全般統制である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。