量子コンピュータとは?りょうしこんぴゅーた
量子コンピュータとは、従来のコンピュータが0か1のいずれかを取る「ビット」で計算するのに対し、0と1が重ね合わさった状態(量子ビット)を利用し、特定の種類の計算を従来より飛躍的に高速に処理できる可能性を持つ計算方式。素因数分解や組み合わせ最適化などの分野で研究が進んでいる。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →具体例
現在の公開鍵暗号方式(RSAなど)の安全性の根拠である「大きな数の素因数分解の困難さ」が、将来の量子コンピュータの実用化によって崩される可能性が議論されており、量子暗号などの対策技術の研究が進められている。
試験での引っ掛け
量子コンピュータは「あらゆる計算が速くなる万能の高速機」ではない。素因数分解や組み合わせ最適化など、特定の問題に対して有効なアルゴリズムが知られているだけで、日常的な処理では従来型が優る。また量子ビットは「0と1を同時に保持できるから何でも並列にできる」のではなく、観測すると重ね合わせは失われて0か1に定まる。耐量子計算機暗号(量子計算機でも解読が難しい数学的問題に基づく暗号)と、量子力学の性質で鍵を安全に配送する量子暗号(量子鍵配送)も別物で混同しやすい。
関連用語
出た過去問
出典:令和6年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問4(IPA)
量子ゲート方式の量子コンピュータの説明として、適切なものはどれか。
正解:複数の状態を同時に表現する量子ビットと、その重ね合わせを利用する。
要点:量子ゲート方式は量子ビットの重ね合わせを利用する
量子ゲート方式の量子コンピュータは、0と1の重ね合わせ状態を同時に表現できる量子ビット(キュービット)を用い、量子ゲートで重ね合わせや量子もつれ(複数の量子ビットの状態が連動する現象)を操作して計算する。この重ね合わせによる並列性が、古典計算機に対する優位性の源となる。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 1. プロセッサ > (1) コンピュータの種類に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。