統制環境とは?とうせいかんきょう
統制環境とは、内部統制の6つの基本的要素のうち、他の5要素の土台となる要素。経営者の誠実性と倫理観、経営方針、取締役会・監査役の機能、組織構造、権限と責任の割当て、人事の方針と慣行までを含み、「風土」という言葉に見えて実体は組織の仕組みの設計を指す。
最終更新:2026-10-07
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手順や承認をいくら細かく定めても、経営者自身が「急ぐなら飛ばしてよい」と言えば統制は形だけになる。枠組みが統制環境を最上位に置いているのは、不備が見つかったときに「手順が無い」のか「手順を尊重しない姿勢がある」のかを分類し、対策を規程の整備と経営者への働きかけに切り分けられるようにするためである。
具体例
金融庁の「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準」は4つの目的と6つの基本的要素を定め、全社的な内部統制の評価項目の冒頭に統制環境を置いている。承認漏れが見つかったとき、承認手続そのものが無ければ統制活動の不備、手続はあるのに経営者が例外を認めていたなら統制環境の不備と分類する。
試験での引っ掛け
日本の基準がCOSOに追加したのは目的の「資産の保全」と要素の「ITへの対応」であり、統制環境は追加分ではなくCOSO由来の要素である点を取り違えやすい。また日々の承認・照合・職務分離といった具体的な手続は統制活動であって統制環境ではない。
関連用語
出典・参考
公式シラバスの6 サービスマネジメント > 2. 内部統制 > (1) 内部統制に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。