予備調査とは?よびちょうさ
予備調査とは、本調査へ入る前に監査対象の概要とリスクの所在を把握し、監査手続を確定させる工程。組織図・規程・システム構成図・過去の監査結果などの資料を集め、関係者に概況を聞き取り、どこを重点に見るか、どの手続が有効かを決める。ここで作る監査手続書が本調査の設計図になる。
最終更新:2026-10-07
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監査に使える日数と人数は限られており、対象システムのすべてを均等に見ることはできない。リスクがどこに集まっているかを知らないまま手続を組めば、重要でない領域に日数を費やし、肝心な穴を素通りする。限られた資源をリスクの大きい所へ寄せる(リスクアプローチ)ための前段として、この工程が置かれている。
具体例
対象システムの利用部門数、外部委託の範囲、直近1年の障害件数と再発の有無を確かめたうえで、委託先の作業ログ管理が手薄だと見立てて重点項目に据える。そのうえで本調査の日数配分をその領域へ厚く割り当てる。経済産業省のシステム監査基準も、この流れを監査の実施として示している。
試験での引っ掛け
予備調査は「軽い本調査」ではなく、手続を決めるための準備工程である。ここで得た印象だけを根拠に指摘事項を書くことはできず、指摘には本調査で入手した十分かつ適切な監査証拠が要る。逆に予備調査を省いて本調査へ入るのも誤りで、手続を選んだ理由を説明できなくなる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問22(IPA)
システム監査人が予備調査で実施する監査手続はどれか。
正解:監査対象に対する被監査部門の管理者及び担当者のリスクの認識について,アンケート調査によって情報を収集する。
要点:予備調査は概況とリスクの把握、本調査は証拠収集の詳細調査
予備調査は本調査の前に監査対象の全体像とリスクを把握し、監査手続を組み立てるための段階である。アンケートによって被監査部門の管理者や担当者のリスク認識を広く集めるのは、この予備調査で行う典型的な手続である。詳細なヒアリングや証拠に基づく指摘のまとめは本調査以降の作業になる。
出典:令和5年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問21(IPA)
システム監査基準(平成30年)における予備調査についての記述として、適切なものはどれか。
正解:監査対象部門の事務手続やマニュアルなどを通じて、業務内容、業務分掌の体制などを把握する。
要点:予備調査は資料から実態を把握し本調査の進め方を決める段階
予備調査は、本調査に先立って監査対象の実態をつかむ段階である。関連する規程・事務手続・マニュアルや組織図などの資料を通じて、業務内容や業務分掌の体制、システムの概要を把握し、本調査の範囲や進め方を組み立てるために行う。
出典・参考
公式シラバスの6 サービスマネジメント > 1. システム監査 > (5) システム監査の実施(予備調査,本調査,評価,結論)に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。