質問(インタビュー)とは?しつもん
質問(インタビュー)は、業務の担当者に直接尋ねて、実際の手順や困っていることを聞き出す調査技法である。短い時間で広く実態をつかめる一方、答える人の記憶や思い込みが混じるため、聞いた内容は記録や現物で裏づけてから結論にする。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
業務のやり方は、規程やマニュアルに書かれたとおりには動いていないことが多い。書かれていない申し送りや、その場しのぎの回避策は、文書をいくら読んでも出てこない。だから現状を調べる工程では、まず人に聞くところから入る。ただし聞いた話は本人の見え方であって事実そのものではないため、あらかじめ目的と聞く項目を決め、集めた話を伝票や記録と突き合わせて確かめる、という手順とセットで使う。
具体例
ユニクロのような多店舗のチェーンで売上を伸ばす検討をする場合、販売企画の担当者が店長に「発注する数量をいつ、何を見て決めているか」を聞き取る。全店に同じ項目を同じ順で聞くのが構造化インタビュー、話の流れで深掘りするのが半構造化で、前者は集計しやすく、後者は想定していなかった事情が出やすい。
試験での引っ掛け
店舗で行う業務を漫然と全部聞く、思いついた順に質問する、といった進め方は不適切とされる。事前に目的と質問項目を決め、相手の業務の妨げにならない時間を選ぶのが原則である。また、聞き取っただけで結論を出さず、実際の記録で裏づける点も、そのまま正誤の分かれ目になる。
出た過去問
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問97(IPA)
〔中問C:売上向上プロジェクトに関する記述〕S社は服飾販売会社で,数十の店舗をチェーン展開している。近年,競合他社と比べると売上額の伸びが鈍化しているので,売上…
正解:各店舗の実態に合わせて,柔軟に質問を変えることができるから。
要点:インタビューは柔軟に掘り下げられ、アンケートは一斉・均質
インタビュー調査は調査者と対象者が対話しながら進めるため、回答の内容に応じて掘り下げたり、店舗ごとの事情に合わせて質問を変えたりできる。実態や問題点を深く探るのに適した手法である。逆に、質問を統一して主観を排し、短時間で多数から一斉に回答を集めることが得意なのはアンケート調査の方である。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問98(IPA)
〔中問C〕〔インタビュー調査の注意点〕に従ったインタビュー調査の進め方として,適切なものはどれか。
正解:店長から得た回答のメモを取り,インタビュー調査終了後,メモの内容に誤解がないかを店長に確認する。
要点:インタビューは記録を本人に確認して認識のずれを防ぐ
注意点の3つ目は、調査する側と受ける側で認識のずれが生じないようにすることを求めている。回答を記録し、終了後にその内容を相手に確認してもらえば、聞き違いや解釈の食い違いを防げる。全業務を網羅的に聞くのは限られた時間で効率よく調べるという方針に反し、目的から外れた回答を放置するのも論理的な流れで進める方針に反する。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問90(IPA)
【中問B:事務担当者の業務改善に関する記述、問89と同じ前提】 〔ストラテジ〕 Mさんは、改善策を検討する前に〔業務改善の企画書作成に関する上司からの指示〕の(…
正解:誤発送の発生 → クレームの発生 → 残業の増加
要点:原因分析は事実に沿って原因から結果へ向きをそろえて整理する
インタビューの内容を原因から結果の向きに並べると、商品紹介ページの写真の誤りによって誤発送が起こり、それが顧客のクレームを生み、クレーム対応のために事務担当者の残業が増えた、という連鎖になる。したがって誤発送→クレーム→残業増加の順が事実に沿った整理である。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問91(IPA)
【中問B:事務担当者の業務改善に関する記述、問89と同じ前提】 〔ストラテジ〕 Mさんは、〔業務改善の企画書作成に関する上司からの指示〕の(2)「改善策は、適切…
正解:商品ごとの掲載写真の数を絞り込む。
要点:簡素化は作業を残しつつ手間を減らす。廃止・統合・置換えと区別
改善のECRSでは、なくす(廃止)、まとめる(統合)、順序や担い手を入れ替える(置換え)、より簡単にする(簡素化)という順に検討する。掲載する写真の枚数を減らして登録作業を軽くする案は、作業そのものは残したまま手間を小さくするので簡素化にあたる。写真の掲載をやめる案は廃止、チェック方法を変える案は置換えや統合の観点に分類される。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問99(IPA)
【中問D:P社のケース続き(マネジメント)】移行プロジェクトで作成した図1に示す移行作業のアローダイアグラムに対して、Aさんは次の指摘を受けた。 〔Aさんが受け…
正解:b:対策案1 c:対策案4
要点:短縮はクリティカルパス上の作業を狙う
当初のクリティカルパスは14.0時間で、復旧作業4.0時間を同じ枠内に収めるには全体を10.0時間以内に縮める必要がある。対策案1でS1が0.5時間になり1.5時間、対策案4でM4が2.5時間になり2.5時間短縮でき、最長経路は0.5+3.0+2.0+2.0+2.5=10.0時間となって条件を満たす。他の組合せでは最長経路が10.0時間を超えてしまう。
出典・参考
公式シラバスの1 企業と法務 > 2. 業務分析・データ利活用 > (1) 業務の把握に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。