フェールセーフとは?ふぇーるせーふ
フェールセーフとは、故障や誤操作が起きたときに、システムを安全な側の状態に倒して、危険な状態にならないようにする設計の考え方。動き続けることよりも、事故を起こさないことを優先し、多くの場合は止める・遮るという形をとる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
部品はいつか必ず壊れ、人もいつか必ず操作を誤る。壊れない前提で作ると、想定外のことが起きた瞬間に大事故につながる。そこで、壊れたときにどちらの状態へ落ちるかを、設計の段階で安全な側に決めておくという発想が生まれた。
具体例
鉄道の踏切の遮断機は、停電や故障で制御が効かなくなると、遮断かんが下りた状態になって通行を止める。列車が来ているのに上がったままになるという最も危険な状態を避けるためで、JR各社の踏切もこの考え方で作られている。
試験での引っ掛け
似た名前の設計との区別が問われる。フールプルーフは、人が誤った操作をしても受け付けない・起こさせない工夫(扉を閉めないと動かない電子レンジなど)で、「誤りを起こさせない」側。フェールセーフは「起きた後に安全側へ倒す」側。フェールソフトは機能を一部止めてでも動き続ける設計で、「止める」フェールセーフとは向きが逆。フォールトトレラントは装置を二重にするなどして、故障しても性能を落とさず動き続ける設計。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問67(IPA)解説で登場
フールプルーフの考え方として、適切なものはどれか。
正解:人間がシステムの操作を誤ってもシステムの安全性と信頼性を保持する。
要点:フールプルーフは誤操作しても危険に至らせない設計
フールプルーフは、利用者が誤った操作をしても危険な状態に至らないよう、あらかじめ入力を制限したり確認を求めたりする設計思想である。誤りが起きた後の被害を抑えるフェールセーフや、故障しても機能を維持するフォールトトレランスとは、着目点が異なる。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問65(IPA)
フェールセーフの説明として、適切なものはどれか。
正解:故障や操作ミスが発生しても、安全が保てるようにしておく。
要点:フェールセーフは故障時に安全側へ倒す設計
フェールセーフは、故障や誤操作が起きたときに、危険な状態にならない側へ動作させて安全を確保する設計思想である。信号機が故障時に赤を表示する、ガス機器が異常時に自動で止まるといった例が典型である。障害時に機能を縮小して動かし続けるのはフェールソフト、誤操作をそもそも受け付けないようにするのはフールプルーフである。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問64(IPA)解説で登場
システムや機器の信頼性に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:故障などでシステムに障害が発生した際に、システムの処理を続行できるようにすることをフォールトトレランスという。
要点:障害時も処理を続けるのがフォールトトレランス
フォールトトレランスは、障害が起きても機器を多重化するなどして処理を続けられるようにする考え方である。他の3つの記述は内容自体は正しいが用語の当てはめが入れ替わっている。安全側に停止させるのがフェールセーフ、誤操作しても問題が起きないようにするのがフールプルーフ、高品質な部品で故障そのものを避けるのがフォールトアボイダンスにあたる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。