サイバー保険とは?さいばーほけん
サイバー保険は、情報漏えいやサイバー攻撃によって会社に生じた費用や損害賠償を補償する保険である。原因調査、被害者への通知やお詫び、問合せ窓口の設置、システムの復旧、弁護士費用、営業が止まった間の損失などが対象になる。リスク対応の分類では、損失の負担を他者へ移すリスク移転(リスク共有)にあたる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
対策を尽くしても事故は起きる。しかも情報漏えいは、いったん起きると被害者への通知と問合せ対応だけで費用が跳ね上がり、対応の途中で資金が尽きれば会社そのものが立ち行かなくなる。いくらかかるか読めない損害を、毎年決まった額の保険料に置き換えて、経営として耐えられる形にするための手段である。備えを減らすための仕組みではなく、備えきれない部分の受け皿である点が要点になる。
具体例
東京海上日動やあいおいニッセイ同和損保などの損害保険会社が、中小企業向けにサイバー保険を販売している。受注システムがランサムウェア(データを使えなくして身代金を要求する悪意のあるソフト)で止まった場合、調査を依頼した専門会社への費用、取引先への通知にかかる費用、復旧までの休業による損失の一部が補償の対象になる。
試験での引っ掛け
リスク対応の4分類を並べて分類させるのが定番である。サイバー保険への加入はリスク移転(共有)、遠隔地へのバックアップセンター設置やハードディスクの暗号化はリスク低減、危険の大きいサービスから撤退するのがリスク回避、小さいと判断して損害を自分で負うのがリスク保有である。保険は損失を肩代わりするだけで事故の起こりやすさは下がらない、という点が分類の決め手になる。更新プログラムを長期間放置していたような管理不備は免責になり得る。
関連用語
出た過去問
出典:令和6年度 秋期 ITパスポート試験 問64(IPA)
情報セキュリティのリスクマネジメントにおけるリスクへの対応を、リスク共有、リスク回避、リスク保有及びリスク低減の四つに分類するとき、リスク共有の例として、適切な…
正解:情報漏えいによって発生する損害賠償や事故処理の損失補填のために、サイバー保険に加入する。
要点:リスク共有は保険などで損失を他者と分担する対応
リスク共有(リスク移転)は、リスクが顕在化したときの損失の一部または全部を、保険や契約によって他者と分担する対応です。サイバー保険への加入は、損害賠償や事故処理の費用負担を保険会社と分け合うため、これに該当します。
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 62. 情報セキュリティ管理 > (3) 個人情報保護に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。