制約理論(TOC)とは?せいやくりろん
略語の意味
TOC=Theory Of Constraints
全体の成果は一番能力の低い工程(ボトルネック)で決まると考え、そこを見つけて集中して改善する考え方
- Theory
- 理論
- Constraints
- 制約・足かせ
制約理論(TOC)とは、全体の成果は最も能力の低い工程によって決まるとし、そのボトルネックを特定して集中的に改善するという考え方。他の工程をいくら速くしても全体は改善しないため、限られた投資をどこへ振り向けるべきかを説明する根拠として業務改善と性能設計の双方で使う。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
改善に使える費用や人手には限りがあり、すべての工程を同時に良くすることはできない。しかも一番遅い工程の前後をいくら速くしても、全体の出来高は変わらない。どこに手を入れれば全体の成果に効くのかを見つけ、人手も費用もそこに集中させる考え方が求められた。
具体例
夜間にまとめて行う処理(夜間バッチ)全体の6時間のうち、1本の流れで順番にしか進められない集計処理が3時間を占めていると突き止める。ここだけを複数に分けて同時に進める形(並列化)に直して全体を4時間へ短縮し、全体の所要時間に効かない他処理の高速化は今回の対象外にする、という優先順位づけの根拠に使う。
試験での引っ掛け
ボトルネックは解消すると別の工程へ移るため、改善は一度で終わらない。各工程の稼働率を上げようとする局所最適化(全体ではなく一部だけを良くすること)は、作りかけの品(仕掛り)や中間データを増やすだけで、全体の処理時間は改善しないという点も、あわせて押さえておきたい。
出た過去問
出典:平成29年度 春期 ITパスポート試験 問6(IPA)解説で登場
一連のプロセスにおけるボトルネックの解消などによって,プロセス全体の最適化を図ることを目的とする考え方はどれか。
正解:TOC
要点:TOCはボトルネックに着目して工程全体を最適化する考え方
TOC(制約理論)は、工程全体の産出量を決めているのは最も能力の低い工程=制約(ボトルネック)であるとみなし、そこを見つけて強化・活用することで全体最適を図る考え方である。局所的な効率化よりも制約への集中を重視する点が特徴である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。