経験曲線とは?けいけんきょくせん
経験曲線とは、製品の累積の生産量が2倍になるたびに、1個あたりのコストが一定の割合で下がるという経験則。作業に慣れて手が速くなる、工程の無駄が省かれる、作りやすい設計へ見直される、といったことが積み重なった結果として現れる。先に多く作った企業ほどコストで有利になる、という戦略上の含みを持つ。
最終更新:2026-10-10
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航空機の製造で、同じ機体を作り続けるほど工数が規則的に減ることが観察されたのが出発点である。単なる現場の慣れの話にとどまらなかったのは、これが「先行してシェアを取った企業は、後発が同じ価格で戦えない位置に立てる」という意味を持つためである。値下げして数を売り、累積を積んでコストを下げ、さらに値下げする、という順序で市場を取りにいく戦略の理屈がここから出てくる。
具体例
フォード・モーターのT型フォードは、生産方式の改良と累積生産の積み上がりによって、量産の初期と比べて販売価格が大きく下がり続けた。近年では太陽光発電パネルが、世界の累積導入量が増えるにつれて出力あたりの価格を下げてきた例にあたる。
試験での引っ掛け
規模の経済との違いが出題点。規模の経済は、ある時点で一度に大量に作れば1個あたりが安くなるという話で、経験曲線は時間をかけて累積してきた量が効くという話である。同時か累積かで区別する。また、作業時間の短縮に着目したものを学習曲線、コスト全体に広げたものを経験曲線と呼び分ける。PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)でシェアの高い製品がコスト面で有利とされるのは、この経験則を前提にしているためである。
関連用語
出典・参考
公式シラバスの2 経営戦略 > 9. 経営戦略手法 > (2) 経営戦略に関する用語に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。