是正処置とは?
是正処置とは、内部監査やインシデント対応で発見された不適合の原因を分析し、再発を防止するために講じる措置。単に問題を直すだけでなく、根本原因への対処が求められる。
ITパスポートの過去問では6回出題されています(2015年度〜2025年度)。
ぜせいしょち
是正処置の意味
内部監査やインシデント対応で発見された不適合の原因を分析し、再発を防止するために講じる措置。単に問題を直すだけでなく、根本原因への対処が求められる。
是正処置の具体例
内部監査で「退職者のアカウントが削除されていない」という不適合が見つかった場合、該当アカウントを削除するだけでなく、退職時の削除手順を規程化して再発を防ぐ。
是正処置は試験でどう引っ掛けられる?
表面的な症状の修正だけでは不十分で、原因分析に基づく再発防止策までを含めることが是正処置の要件である。
是正処置と関連する用語
是正処置が出た過去問
ISMSの運用において、監査結果をインプットとし、ISMSを継続的に改善するための是正処置及び予防処置を行うプロセスはPDCAサイクルのどれにあたるか。
正解:A
要点:監査結果を受けた是正・予防処置はPDCAのAct
PDCAのAct(改善)は、Checkで得られた評価結果を受けて、問題の原因を取り除く是正処置や、まだ起きていない問題を防ぐ予防処置を行う段階である。ISMSでは、内部監査やレビューの結果を入力として仕組みそのものを見直し、次のPlanへつなげる。監査の実施自体はCheckにあたる点に注意したい。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問75(IPA)ISMSの“計画”,“運用”,“パフォーマンス評価”及び“改善”において,“パフォーマンス評価”で実施するものはどれか。
正解:内部監査
要点:ISMSのパフォーマンス評価には監視・測定と内部監査が入る
ISMSはPDCAに沿って運営され、計画で方針・リスクアセスメント・対応計画を定め、運用で管理策を実施し、パフォーマンス評価で監視・測定・内部監査・マネジメントレビューを行い、改善で是正処置を実施する。したがって内部監査はパフォーマンス評価の段階に含まれる。
出典:平成29年度 春期 ITパスポート試験 問75(IPA)PDCAモデルに基づいてISMSを運用している組織において、A(Act)で実施することの例として、適切なものはどれか。
正解:業務内容の監査結果に基づいた是正処置として、サーバの監視方法を変更する。
要点:Actは点検結果を受けた是正・改善の段階
PDCAのA(Act)は、点検・評価の結果を受けて仕組みそのものを見直し、是正や改善を行う段階である。監査で明らかになった問題点に対し、監視のやり方を改めるといった処置がこれにあたる。資産の洗い出しや方針・計画づくりはP、手順どおりの運用はD、監査や有効性の評価はCに位置付けられる。
出典:令和1年度 春期 ITパスポート試験 問63(IPA)PDCAモデルに基づいてISMSを運用している組織の活動において、PDCAモデルのA (Act) に相当するプロセスで実施するものとして、適切なものはどれか。
正解:運用状況の監視や運用結果の測定及び評価で明らかになった不備などについて、見直しと改善策を決定する。
要点:Actは評価結果を受けた見直しと改善の決定
PDCAのA(Act)は、Cで行った監視・測定・評価やレビューで見つかった不備を踏まえ、是正処置や改善策を決めて次のサイクルにつなげる段階である。計画はP、運用はD、監視・評価はCに当たる。
出典:令和2年度 10月 ITパスポート試験 問89(IPA)ISMSの運用にPDCAモデルを採用している組織において、サーバ監視に関する次の作業を実施する。各作業とPDCAモデルの各フェーズの組合せとして、適切なものはど…
正解:P:(1) D:(3) C:(2) A:(4)
要点:手順策定がP、実行がD、第三者評価がC、見直しがA
PDCAでは、目的や手順を定める作業がP(計画)、定めた手順どおりに実行する監視作業がD(実行)、その作業内容を第三者が客観的に評価するのがC(点検)、発見された問題点を受けて監視方法を見直すのがA(処置)に当たります。よって(1)(3)(2)(4)の順の対応となります。
出典:令和7年度 秋期 ITパスポート試験 問83(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。