営業利益・経常利益・当期純利益とは?
営業利益・経常利益・当期純利益とは、損益計算書で段階的に計算される利益のうちの3つです。営業利益は本業のもうけ、経常利益は営業利益に受取利息や支払利息などの財務活動の損益を加減した経常的なもうけ、当期純利益は特別損益と法人税等まで差し引いた最終的なもうけを表します。
ITパスポートの過去問では24回出題されています(2010年度〜2024年度)。
えいぎょうりえきけいじょうりえきとうきじゅんりえき
営業利益・経常利益・当期純利益の意味
損益計算書で段階的に計算される利益のうちの3つです。営業利益は本業のもうけ、経常利益は営業利益に受取利息や支払利息などの財務活動の損益を加減した経常的なもうけ、当期純利益は特別損益と法人税等まで差し引いた最終的なもうけを表します。
営業利益・経常利益・当期純利益の具体例
売上高1000から売上原価600を引いて売上総利益400、そこから販売費及び一般管理費300を引いて営業利益100。受取利息10と支払利息30を加減して経常利益80。固定資産売却益20を加え、税金40を引いて当期純利益60、という順に計算します。
営業利益・経常利益・当期純利益は試験でどう引っ掛けられる?
借入金の利息は本業の費用ではないため営業利益の計算には含めず、経常利益の段階で差し引きます。営業利益が黒字でも支払利息が重ければ経常利益が赤字になり、逆に本業不振でも資産売却益で当期純利益だけ黒字になることがあります。
営業利益・経常利益・当期純利益と関連する用語
営業利益・経常利益・当期純利益が出た過去問
損益計算書に記載されるA〜Eの五つの利益のうち、Cに当てはまるものはどれか。
正解:経常利益
要点:経常利益=営業利益+営業外収益−営業外費用
損益計算書は上から順に、売上高−売上原価=売上総利益、そこから販売費及び一般管理費を引いて営業利益、営業外収益を足し営業外費用を引いて経常利益、特別損益を加減して税引前当期純利益、法人税等を引いて当期純利益となる。Cは営業利益に営業外損益を加減した段階(15+3−7=11)なので経常利益である。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問19(IPA)A社,B社の売上高及び営業利益のグラフの説明として、適切なものはどれか。
正解:A社はB社より売上高の伸び率が低いが、2008年の売上高営業利益率は高い。
要点:伸び率は年ごとの倍率、利益率は営業利益÷売上高で比べる
売上高の伸び率は2006年から2008年でA社が1,000→1,200の1.2倍、B社が600→1,200の2倍なので、A社のほうが低い。一方2008年の売上高営業利益率はA社が500÷1,200で約42%、B社が420÷1,200で35%となり、A社のほうが高い。よって「伸び率は低いが利益率は高い」という組合せが当てはまる。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問2(IPA)次の損益計算書から求められる営業利益は何百万円か。
正解:500
要点:営業利益=売上高-売上原価-販売費及び一般管理費
営業利益は売上高から売上原価を引いた売上総利益から、さらに販売費及び一般管理費を差し引いて求める。7,500-6,000=1,500が売上総利益で、そこから1,000を引くと500になる。営業外収益・費用や特別損益、法人税等は営業利益より下の段階で加減するため、この計算には含めない。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問5(IPA)損益計算書の営業利益の算出に関係する費用はどれか。
正解:広告宣伝費
要点:営業利益=売上総利益-販売費及び一般管理費
営業利益は、売上高から売上原価を引いた売上総利益から、さらに販売費及び一般管理費を差し引いて求める。すなわち本業の営業活動に伴う費用だけが対象で、広告宣伝費は販売費に含まれるため営業利益の算出に関係する。利息のような財務活動に伴う費用は営業外費用、固定資産売却損は特別損失、法人税は税引前当期純利益から控除されるもので、いずれも営業利益より下の段階に現れる。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問9(IPA)ROE(Return On Equity)を説明したものはどれか。
正解:自己資本に対して、どれだけの利益を生み出したかを表す指標
要点:ROEは自己資本に対する利益率。株主目線の収益性指標
ROE(自己資本利益率)は、当期純利益を自己資本で割った比率で、株主が出したお金がどれだけ効率よく利益を生んだかを示す。分母が自己資本に限られる点が、負債も含めた総資産を分母とするROAとの違いである。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問3(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。