デファクトスタンダードとは?でふぁくとすたんだーど
デファクトスタンダードとは、標準化団体が手続きを踏んで決めたわけではないのに、市場で広く使われた結果として事実上の業界標準になった規格や仕様。決めたのが公的な機関ではなく、利用者と市場の選択である点が定義の中心になる。標準化の分類では、公的に定めるものと対になる位置に置かれる。
最終更新:2026-10-10
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公的な標準は関係者の合意を取りながら決めるため時間が掛かる。技術が速く動く分野ではその手続きを待たずに製品が普及してしまい、後から「みんなが使っているもの」が実質の基準になった。使う側にとっても対応製品や情報が多いほうが便利なので、いったん傾くと差はさらに広がっていく。標準を握った側が事業上の優位を得るため、経営戦略の話題としても扱われる。
具体例
PDFはもともとアドビが自社製品用に作った文書形式だが、広く使われた結果として事実上の標準になり、後にISO 32000という公的規格としても認められた。市場での普及が先に来た例にあたる。いまでは行政の申請書類の配布にも使われている。
試験での引っ掛け
対になる「デジュールスタンダード」との成立過程の違いが問われる。公的機関が手続きを経て定めるのがデジュール、市場での普及の結果そうなるのがデファクト。デファクトが後から公的規格として追認される例もあり、両者は排他ではない点も押さえる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問1(IPA)
デファクトスタンダードの意味として、最も適切なものはどれか。
正解:特定の企業やグループなどが採用した仕様が広く利用されるようになり、事実上の業界標準になったもの
要点:デファクトスタンダードは市場での普及が生んだ事実上の標準
デファクトスタンダードは「事実上の標準」を意味する。公的な標準化機関が制定した規格ではなく、市場で広く使われた結果として業界の共通仕様として定着したものを指す。これに対し、標準化団体が正式な手続きを経て定めるものはデジュールスタンダード(公的標準)と呼ばれ、両者は成立の過程が異なる。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問40(IPA)解説で登場
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問42(IPA)解説で登場
ITサービスマネジメントのベストプラクティスを集めたフレームワークはどれか。
正解:ITIL
要点:ITサービスマネジメントのベストプラクティス集がITIL
ITIL(Information Technology Infrastructure Library)は、ITサービスの提供・運用に関する優れた実践方法(ベストプラクティス)を体系的にまとめた書籍群で、ITサービスマネジメントの事実上の標準として広く参照されている。
出典:平成29年度 春期 ITパスポート試験 問35(IPA)解説で登場
ITIL(Information Technology Infrastructure Library)を説明したものはどれか。
正解:ITサービスマネジメントのフレームワーク
要点:ITILはITサービスマネジメントのベストプラクティス集
ITILは、ITサービスの提供と運用に関する優れた実践例を体系的にまとめた書籍群で、ITサービスマネジメントの事実上の標準的なフレームワークとして広く参照されている。サービスの設計・移行・運用・継続的改善といった観点でプロセスを整理している点が特徴である。
出典:令和元年度 秋期 ITパスポート試験 問50(IPA)解説で登場
ITサービスマネジメントのフレームワークはどれか。
正解:ITIL
要点:ITILはITサービスマネジメントのベストプラクティス
ITIL は、ITサービスの提供と運用に関する優れた実践例(ベストプラクティス)をまとめた枠組みで、ITサービスマネジメントの事実上の標準として広く参照されている。インシデント管理や変更管理などのプロセスが体系的に整理されている。
出典・参考
公式シラバスの1 企業と法務 > 8. 標準化関連 > (1) 標準化に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。