競争優位とは?きょうそうゆうい
競争優位とは、同じ市場の競合他社より高い収益を継続して上げられる状態、またはその源泉。低い原価で作れる、他社にない機能を持つ、乗り換えにくい関係を築いているといった形をとる。一度得ても模倣されれば消えるため、まねされにくい資源や仕組みに支えられているかどうかが問われる。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
同じ商品を同じ価格で売る会社が並ぶ市場では、価格を下げ合ううちに利益が消える。利益を残し続けるには、他社と同じ土俵で競わずに済む理由を自社の内側に持つ必要がある。何が違いを生んでいるのかを、経験の蓄積による原価の低さ、模倣されにくい中核の技術、顧客との関係といった形で言葉にし、投資して育てる対象として扱えるようにしたのが競争優位という考え方である。
具体例
トヨタ自動車の生産方式は、設備を買っただけでは真似できない現場の運用の積み重ねが原価の低さを支えている。任天堂は自社の人気キャラクターという他社が代替できない資産を持ち、ハードとソフトの両方で収益を得る形につなげている。
試験での引っ掛け
市場占有率が高いことと競争優位は同じではない。数量で勝っていても利益が出ていなければ優位とはいえない。コアコンピタンスは競争優位を生む自社の中核能力を指す語で、状態を指す競争優位とは指すものが違う。優位が続くかどうかは模倣の難しさで決まる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問69(IPA)
図に示すマトリックスを用いたポートフォリオマネジメントによって,事業計画や競争優位性の分析を行う目的はどれか。
正解:目標を設定し,資源配分の優先順位を設定するための基礎として,自社の事業のポジションを評価する。
要点:PPMは事業の位置付けから資源配分の優先順位を決める
市場成長率と市場シェアの2軸で事業を4象限に分けるPPMは、どの事業に資金を投じ、どこから資金を回収し、どこから撤退するかを判断するための枠組みである。したがって目的は、目標設定と経営資源の配分優先順位を決める基礎として、各事業の位置付けを評価することにある。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問67(IPA)解説で登場
コアコンピタンスの説明はどれか。
正解:企業の活動分野において,競合他社にはまねのできない卓越した能力
要点:コアコンピタンスは模倣困難な中核的能力
コアコンピタンスとは、競合他社が容易に模倣できず、複数の事業分野へ展開できる自社ならではの中核的な強みを指します。特定の製品そのものではなく、それを生み出す技術やノウハウの束を指す点が特徴です。経営資源をこの強みに集中させることが競争優位の源泉になると考えます。
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問67(IPA)
企業経営で用いられるコアコンピタンスを説明したものはどれか。
正解:競争優位の源泉となる、他社よりも優越した自社独自のスキルや技術などの強みである。
要点:コアコンピタンスは模倣困難な自社独自の中核的強み
コアコンピタンスとは、他社にはまねのできない自社独自の中核的な能力を指す。単に得意なことではなく、顧客に価値をもたらし、他社が模倣しにくく、複数の事業へ展開できるという条件を満たす強みである。この能力を軸に事業領域を組み立てることが競争優位につながる。
出典:令和4年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問52(IPA)解説で登場
コアコンピタンスの説明はどれか。
正解:競合他社にはまねのできない自社ならではの卓越した能力
要点:コアコンピタンスは模倣困難な自社独自の中核的強み
コアコンピタンスは、顧客に価値をもたらし、他社が模倣しにくく、複数の事業へ展開できるという条件を満たす自社独自の中核的な能力を指す。単に得意な分野ということではなく、競争優位の源泉となる卓越した強みである点が要点である。
出典:令和6年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問16(IPA)
コアコンピタンスを説明したものはどれか。
正解:他社との競争優位の源泉となる経営資源及び企業能力
要点:コアコンピタンスは競争優位の源泉となる中核能力
コアコンピタンスは、他社が容易にまねできず、競争優位の源泉となる自社独自の中核的な能力や経営資源のことである。単なる強みではなく、複数の事業へ展開でき、顧客価値に結び付く点が条件とされる。経営理念や目標、外部環境の分析とは概念が異なる。
出典・参考
公式シラバスの8 経営戦略 > 1. 経営戦略手法 > (2) 全社戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。