UMLとは?ゆーえむえる
UMLとは、オブジェクト指向でシステムの構造や振る舞いを図で表すための、標準化された表記法。OMG(Object Management Group)が仕様を策定しており、クラス間の関係を表すクラス図、オブジェクト間のやり取りを時系列で表すシーケンス図、利用者とシステムの機能の関わりを表すユースケース図など、目的の違う複数の図がひとまとめになっている。
最終更新:2026-10-09
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オブジェクト指向設計が広まった1990年代、設計を図で表す方法は提唱者ごとにばらばらで、同じ四角と線が書き手によって別の意味を持っていた。会社をまたいで設計書をやり取りするたびに読み方から確認する状態では、図を書く利点が失われる。そこで主要な記法を統合して1つの標準にまとめたものがUMLである。基本情報では図の名前と用途の対応が問われるため、記号の細部よりも「どの図が何を表すか」を押さえる。
具体例
ネットショップの注文処理を、利用者・注文システム・在庫システム・決済システムの間のメッセージのやり取りとしてシーケンス図に書くと、どの順で呼び出すかが一目で分かる。作図にはastah*やPlantUMLといったツールが使われ、テキストから図を生成できるものもある。
試験での引っ掛け
図の役割の取り違えが最大の失点源。静的な構造と関連はクラス図、時系列のやり取りはシーケンス図、利用者と機能の関係はユースケース図、状態の移り変わりは状態遷移図、処理と分岐の流れはアクティビティ図と対応づける。シーケンス図とコミュニケーション図はどちらも相互作用を表すが、前者は時間の軸、後者はオブジェクト間のつながりを主役にする。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問64(IPA)
業務プロセスを可視化する手法としてUMLを採用した場合の活用シーンはどれか。
正解:複数の観点でプロセスを表現するために,目的に応じたモデル図法を使用し,オブジェクトモデリングのために標準化された記述ルールで表現する。
要点:UMLは複数の図法で対象を多面的に表す標準記法である
UMLはオブジェクト指向のモデリングを標準化した記法で、クラス図、ユースケース図、アクティビティ図、シーケンス図などを目的に応じて使い分ける。同じ対象を構造・振る舞いといった複数の観点から表現できる点が特徴である。業務プロセスの可視化では、この多面的な表現力が生かされる。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問64(IPA)
UMLをビジネスモデリングに用いる場合、ビジネスプロセスの実行順序や条件による分岐などのワークフローを表すことができる図はどれか。
正解:アクティビティ図
要点:アクティビティ図は分岐や並行を含む処理の流れを表す
アクティビティ図は、処理の流れを開始から終了まで順に示し、分岐や合流、並行動作も表現できる図である。業務の手順や条件による枝分かれを表せるため、ビジネスプロセスのワークフロー記述に適している。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問46(IPA)
UML 2.0において、オブジェクト間の相互作用を時系列に表す図はどれか。
正解:シーケンス図
要点:シーケンス図はオブジェクト間のメッセージを時間順に表す
シーケンス図は、複数のオブジェクトを横に並べ、下方向に時間軸を取って、やり取りされるメッセージを順序どおりに矢印で描く図である。処理の時間的な流れとオブジェクト間の相互作用を同時に表現できる。同じ相互作用を構造中心に描くコミュニケーション図と対になる。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問26(IPA)
図のデータモデルを三つの表で実装する。このとき,“A社への売上50,000円を,2017年4月4日に現金勘定に計上した”ことを記録する“移動”表のa,bの適切な…
正解:a:510/b:借方
要点:資産の増加は借方、収益の発生は貸方に記録する
この取引は売上という収益が生じ、同額を現金という資産で受け取った場面です。複式簿記では資産の増加は借方、収益の発生は貸方に記録します。売上50,000円が貸方に既に記録されているので、対となる行は現金勘定を借方に計上したものになります。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。