CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)とは?しーぶいしー
CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)とは、MOT(技術経営)の文脈で扱われる、外部の技術を資本参加で取り込む手立て。事業会社が投資専門の子会社や社内ファンドを持ち、有望なスタートアップへ少数出資して関係を作る。狙いは値上がり益よりも、新技術への早い接近、共同開発や将来の買収の足掛かり、既存事業への刺激といった戦略上の見返りに置かれる。
最終更新:2026-10-09
基本情報を最短で暗記・合格する →背景
大企業は資金と販路を持つ一方、既存事業の採算基準と稟議の速度が新しい芽に合わず、社内から不連続な技術が出にくい。逆にスタートアップは技術と速度はあっても、量産設備・販路・信用が足りない。この非対称を、買収より軽く共同研究より深い「少数出資」でつなぐのがCVCである。全部を買えば自由に動かせるが失敗の傷も大きく、契約だけでは関係が続かない、その中間を取る位置づけになる。
具体例
ソニーのSony Innovation Fund、KDDIのKDDI Open Innovation Fund、トヨタ自動車のWoven Capitalなどが実例で、いずれも本業と重なる領域へ投資している。出資先には自社の工場や顧客基盤を実証の場として提供でき、成功すれば優先的な供給や協業の関係を先に押さえられる。
試験での引っ掛け
独立系ベンチャーキャピタルとの違いは目的にあり、あちらは値上がり益、CVCは本業とのシナジーを重視する。ここが最大の分かれ目として問われる。出資は少数にとどめて関係を作る段階の打ち手で、経営権を握って取り込むM&Aとは別。オープンイノベーションの一手段にすぎず、共同研究やライセンス供与とも並ぶ。
関連用語
出典・参考
公式シラバスの8 経営戦略 > 1. 技術開発戦略の立案 > (1) 技術開発戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。