要件定義・業務要件・機能要件・非機能要件とは?
要件定義・業務要件・機能要件・非機能要件とは、システム化計画をもとに発注者が求める機能や性能を明確化する工程が要件定義。業務要件はシステムが支援すべき業務内容、機能要件はシステムが備えるべき具体的機能、非機能要件は性能・可用性・セキュリティなど機能以外に求められる品質水準を指す。
基本情報技術者試験の過去問では8回出題されています(2016年度〜2019年度)。
ようけんていぎ
要件定義・業務要件・機能要件・非機能要件の意味
システム化計画をもとに発注者が求める機能や性能を明確化する工程が要件定義。業務要件はシステムが支援すべき業務内容、機能要件はシステムが備えるべき具体的機能、非機能要件は性能・可用性・セキュリティなど機能以外に求められる品質水準を指す。
要件定義・業務要件・機能要件・非機能要件の具体例
「受注から出荷までを一気通貫で処理する」が業務要件、「受注データを自動でCSV出力する」が機能要件、「同時アクセス1,000件でも3秒以内に応答する」が非機能要件。
要件定義・業務要件・機能要件・非機能要件は試験でどう引っ掛けられる?
応答速度・可用性・セキュリティ強度などの品質面の要求を機能要件と取り違えないこと。この段階のずれが後工程の手戻りの大きな原因になる。
要件定義・業務要件・機能要件・非機能要件と関連する用語
要件定義・業務要件・機能要件・非機能要件が出た過去問
開発期間10か月,開発工数200人月のプロジェクトを計画する。次の配分表を前提とすると,ピーク時の要員は何人か。ここで,各工程では開始から終了までの要員数は一定…
正解:22
要点:工程ごとに工数÷期間を求め、その最大値がピーク要員
各工程の要員数は、その工程の工数を期間で割って求める。工数200人月・期間10か月に配分率を掛けると、要件定義は32人月を2か月で16人、設計は66人月を3か月で22人、開発・テストは84人月を4か月で21人、システムテストは18人月を1か月で18人となる。最大は設計工程の22人である。
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問54(IPA)二つのアクティビティが次の関係にあるとき、論理的な依存関係はどれか。“システム要件定義プロセス”が完了すれば、“システム方式設計プロセス”が開始できる。
正解:FS関係(Finish-to-Start)
要点:終わってから始められる関係はFS(終了→開始)
作業間の依存関係は、先行作業のどちら側の端点が後続作業のどちら側の端点を縛るかで四種類に分かれる。ここでは先行の要件定義が「終了」して初めて後続の方式設計が「開始」できるので、終了と開始を結ぶFS関係に当たる。最も一般的な依存関係であり、日程計画の基本形である。
出典:令和1年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問51(IPA)非機能要件の定義で行う作業はどれか。
正解:システム開発で用いるプログラム言語に合わせた開発基準,標準の技術要件を作成する。
要点:非機能要件は品質・制約・技術基準を定める
非機能要件は、システムが何をするか(機能)ではなく、どの程度の品質や制約で実現するかを定める要件です。性能・可用性・セキュリティ・運用保守性のほか、採用する言語に合わせた開発基準や標準といった技術要件も含まれます。データの流れや機能範囲、他システムとのインタフェース定義は機能要件側の作業です。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問65(IPA)企画,要件定義,システム開発,ソフトウェア実装,ハードウェア実装,保守から成る一連のシステム開発プロセスにおいて,要件定義プロセスで実施すべきものはどれか。
正解:システムに関わり合いをもつ利害関係者の種類を識別し,利害関係者のニーズ,要望及び課せられる制約条件を識別する。
要点:要件定義は利害関係者のニーズと制約を識別する工程
要件定義プロセスでは、システムに関わりをもつ利害関係者を洗い出し、それぞれのニーズや要望、課される制約条件を識別して整理します。ここで「何が必要か」を明らかにし、実現方式の決定は後続の開発プロセスへ渡します。システム化の方針や実施計画を立てるのは企画プロセス、方式設計を行うのはシステム開発プロセスです。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問66(IPA)企画,要件定義,システム開発,ソフトウェア実装,ハードウェア実装,保守から成る一連のプロセスにおいて,要件定義プロセスで実施すべきものはどれか。
正解:システムに関わり合いをもつ利害関係者の種類を識別し,利害関係者のニーズ及び要望並びに課せられる制約条件を識別する。
要点:要件定義は利害関係者のニーズと制約条件を識別する
要件定義プロセスでは、システムに関わる利害関係者を漏れなく識別し、それぞれのニーズや要望、および法規制や既存環境などの制約条件を洗い出して、合意可能な要件としてまとめる。何を作るかを決める工程であり、どう作るかは後続の開発プロセスで扱う。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問65(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。