商法とは?しょうほう
商法とは、商人(会社や個人事業主)が営業として行う取引(商行為)の基本ルールを定めた法律。商人と商行為の決まり、商人どうしの売買、運送や倉庫への寄託、船による運送(海商)などを扱い、素早く安全に取引を回すことを重んじる。当事者の一方にとって商行為なら、相手が一般の消費者でも原則として双方に商法が適用される(商法3条1項)。一般の人どうしの契約に使う民法に対し、商取引では商法が優先して適用される。会社の作り方や仕組みは会社法、保険契約は保険法、手形・小切手は手形法・小切手法と、別の法律に分かれている。
最終更新:2026-10-09
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民法はゆっくり慎重に契約する前提で作られており、毎日大量に取引する商人には手続きが重すぎる。そこで商売向けの特則をまとめたのが商法で、取引の迅速さと安全を守るために存在する。例えば、商人が普段から取引している相手から、自分の営業の部類に属する契約の申込みを受けたときは、遅れずに諾否を通知しないと承諾したものとみなされる(商法509条)。基本情報では法務の「取引関連法規」で、どんな利益を守ろうとしている法律かという「あらまし」だけが問われる。
具体例
出版社が取次会社を通じて書店へ本を卸す売買は、商人どうしの商行為で商法が適用される。学生がネット通販で本を買う場合も、売る側の通販会社にとっては商行為なので、商法は学生の側にも適用される(そのうえで消費者を守る消費者契約法なども重なる)。一方、学生どうしが使い終えた教科書を1冊譲るような、どちらにとっても商行為でない売買には民法が適用される。どちらか一方でも商人の営業としての取引かどうかで、前提になる法律が変わる。
試験での引っ掛け
「商法」と「会社法」を混同しやすい。株式会社の設立や株主総会のルールは2006年に会社法へ分離されており、商法には残っていない。また商行為には商法が優先されるが民法が全く適用されないわけではなく、商法に定めのない事項は民法に戻る。
出典・参考
公式シラバスの9 企業と法務 > 3. 労働関連・取引関連法規 > (2) 取引関連の法規に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。