ホットスタンバイ・ウォームスタンバイ・コールドスタンバイとは?
ホットスタンバイ・ウォームスタンバイ・コールドスタンバイとは、待機系をどこまで動かしておくかの度合いを表す3段階。ホットは同じアプリを起動しデータも同期済みで即切替、ウォームは起動済みだが同期は定期、コールドは電源停止でセットアップから始める。RTOとコストが逆相関する。
基本情報技術者試験の過去問では3回出題されています(2016年度〜2018年度)。
ほっとすたんばい・うぉーむすたんばい・こーるどすたんばい
ホットスタンバイ・ウォームスタンバイ・コールドスタンバイの意味
待機系をどこまで動かしておくかの度合いを表す3段階。ホットは同じアプリを起動しデータも同期済みで即切替、ウォームは起動済みだが同期は定期、コールドは電源停止でセットアップから始める。RTOとコストが逆相関する。
ホットスタンバイ・ウォームスタンバイ・コールドスタンバイの具体例
決済系はホットスタンバイで切替数十秒、社内ポータルはウォームで数十分、年1回の集計システムはコールドで半日、というように業務ごとに使い分ける。クラウドでは待機系を停止インスタンスにしておくとコールド相当で費用を抑えられる。
ホットスタンバイ・ウォームスタンバイ・コールドスタンバイは試験でどう引っ掛けられる?
ホットスタンバイと「アクティブ-アクティブ」は違う。ホットスタンバイの待機系は起動しているだけで本番リクエストを処理せず、処理能力としては使われない——負荷分散効果を期待する記述は誤りで、両系が同時に処理するのは負荷分散やデュアルシステムである。また方式の選定はRTO(どれだけ早く戻すか)だけでは決まらない。待機系の状態が左右するのはRTOで、RPO(どこまでのデータを守るか)を決めるのはデータの同期方式であり、ホットスタンバイでも非同期複製や日次バックアップならデータ欠落は起こり得る。
ホットスタンバイ・ウォームスタンバイ・コールドスタンバイと関連する用語
ホットスタンバイ・ウォームスタンバイ・コールドスタンバイが出た過去問
ロードバランサを使用した負荷分散クラスタ構成と比較した場合の,ホットスタンバイ形式によるHA(High Availability)クラスタ構成の特徴はどれか。
正解:待機系サーバとして同一仕様のサーバが必要になるが,障害発生時には待機系サーバに処理を引き継ぐので,障害が発生してもスループットを維持することができる。
要点:ホットスタンバイは待機系を確保し障害時も性能を維持
ホットスタンバイは同一構成の待機系を常時起動しておき、現用系の障害時に処理を引き継ぐ方式である。待機系は平常時に処理を分担しないため設備は余分に要るが、切替え後も1台分の性能をそのまま使えるので、障害時の性能低下が起きにくい。負荷分散クラスタは平常時に全台を使える反面、1台落ちると残りの負荷が上がる。
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問14(IPA)デュアルシステムの説明として、最も適切なものはどれか。
正解:同じ処理を行うシステムを二重に用意し、処理結果を照合することで処理の正しさを確認する。どちらかのシステムに障害が発生した場合は、縮退運転によって処理を継続する。
要点:デュアルシステムは2系で同じ処理をし結果を照合する二重系
デュアルシステムは同じ構成の系を2組用意して同一処理を並行実行させ、結果を突き合わせて正しさを確認する方式である。照合により誤りを検出できるうえ、片系が故障しても残った系だけで処理を続ける縮退運転が可能で、高い信頼性が求められる業務に用いられる。待機系を持つデュプレックスシステムとの違いを押さえたい。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問13(IPA)コンピュータを2台用意しておき、現用系が故障したときは、現用系と同一のオンライン処理プログラムをあらかじめ起動して待機している待機系のコンピュータに速やかに切り…
正解:ホットスタンバイシステム
要点:ホットスタンバイは待機系を起動済みにして即時切替えする方式
待機系にも本番と同じ処理プログラムをあらかじめ起動して待たせておき、現用系の故障時に短時間で切り替える構成をホットスタンバイという。プログラムが起動済みなので切替えに要する時間が短く、可用性が高い。待機系の電源を落としておく、あるいは起動していない構成はコールドスタンバイと呼ばれ、切替えに時間がかかる。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問14(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。