プライベートクラウドとは?ぷらいべーとくらうど
プライベートクラウドとは、1つの企業や団体だけが専用で使うクラウドの環境。仮想化(1台のコンピュータの中で何台分ものコンピュータを動かす技術)を使い、必要なときに必要な分だけ計算資源を使える便利さはそのままに、設備を他社と共有しない。自社のデータセンターに作る形(オンプレミス型)と、事業者の設備の一部を専用に借りる形(ホスティング型)がある。誰でも申し込めて設備を多くの利用者で共有するパブリッククラウド、両者を組み合わせるハイブリッドクラウドと並べて問われる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
パブリッククラウドは安く早く使い始められるが、設備を他の利用者と共有し、データの置き場所や細かな設定を自社では決めきれない。金融機関や官公庁のように、規制や社内規程でデータの扱いを厳しく定めている組織には、そのままでは使いにくい。そこで、クラウドの使い勝手を自社専用の範囲で実現する形が求められた。
具体例
VMware vSphere や OpenStack(オープンソースのクラウド基盤ソフトウェア)で自社のサーバを仮想化し、社内の部署が申請画面から必要な台数のサーバを自分で用意できるようにすると、プライベートクラウドになる。一方、AWS・Microsoft Azure・Google Cloud に申し込んで、他社と同じ設備の上で使うのはパブリッククラウド。顧客情報は自社のプライベートクラウドに置き、アクセスが急に増えるキャンペーンのWebサイトだけをAWSで動かして連携させれば、ハイブリッドクラウドになる。
試験での引っ掛け
「プライベート」は「自社の建物の中にある」ではなく「使う組織が1つに限られる」という意味。事業者の設備にあっても専用ならプライベートクラウドになる。自社専用とパブリックを組み合わせて連携させるのがハイブリッドクラウドで、複数のパブリッククラウド事業者を併用すること(マルチクラウド)とは別物。オンプレミス(自社で機器を所有・運用する)とも同じではなく、仮想化して資源を必要な分だけ配る仕組みを持つかどうかで分かれる。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問15(IPA)解説で登場
ハイブリッドクラウドの説明はどれか。
正解:自社専用に使用するクラウドサービスと,汎用のクラウドサービスとの間でデータ及びアプリケーションソフトウェアの連携や相互運用が可能となる環境を提供すること
要点:自社専用と汎用のクラウドを連携させる形態がハイブリッド
ハイブリッドクラウドは、自社専用のプライベートクラウドと外部の汎用的なパブリッククラウドを組み合わせ、データやアプリケーションを連携させて使う形態である。機密性の高い処理は自社側に置き、負荷変動の大きい処理は外部を使うといった使い分けができる。料金体系や提供対象による区分とは無関係である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。