オブジェクト指向の三大特徴(継承・カプセル化・多相性)とは?
オブジェクト指向の三大特徴(継承・カプセル化・多相性)とは、オブジェクト指向設計の代表的な3つの性質。継承は既存クラスの性質を引き継いで新しいクラスを作る仕組み、カプセル化はデータと処理をひとまとめにし内部の詳細を外部から隠す仕組み、多相性(ポリモーフィズム)は同じ呼び出し方で対象ごとに異なる動作をさせられる仕組み。
基本情報技術者試験の過去問では5回出題されています(2016年度〜2025年度)。
おぶじぇくとしこうのさんだいとくちょう
オブジェクト指向の三大特徴(継承・カプセル化・多相性)の意味
オブジェクト指向設計の代表的な3つの性質。継承は既存クラスの性質を引き継いで新しいクラスを作る仕組み、カプセル化はデータと処理をひとまとめにし内部の詳細を外部から隠す仕組み、多相性(ポリモーフィズム)は同じ呼び出し方で対象ごとに異なる動作をさせられる仕組み。
オブジェクト指向の三大特徴(継承・カプセル化・多相性)の具体例
「動物」クラスを継承した「犬」クラスと「猫」クラスがそれぞれ独自の「鳴く」処理を実装していても、呼び出す側は同じ「鳴く」というメソッド名で呼び出すだけでよいのが多相性の効果。
オブジェクト指向の三大特徴(継承・カプセル化・多相性)は試験でどう引っ掛けられる?
カプセル化を「データの暗号化」と誤解しやすいが、隠すのは内部の実装であって値ではない。多相性は同名メソッドを子クラスで再定義するオーバーライドで実現する。引数の型や個数を変えて同名メソッドを併存させるオーバーロードとは別物。
オブジェクト指向の三大特徴(継承・カプセル化・多相性)と関連する用語
オブジェクト指向の三大特徴(継承・カプセル化・多相性)が出た過去問
オブジェクト指向におけるカプセル化を説明したものはどれか。
正解:データとそれを操作する手続を一つのオブジェクトにして,データと手続の詳細をオブジェクトの外部から隠蔽すること
要点:カプセル化はデータと操作をまとめ内部実装を隠す
カプセル化は、データとそれを操作する手続を一つのオブジェクトにまとめ、内部の実装を外部から見えないようにする仕組みである。外部は公開された操作を通じてのみアクセスできるため、内部構造を変えても利用側に影響が及びにくい。抽象化や継承、汎化とは別の概念である。
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問47(IPA)オブジェクト指向プログラミングにおける、多相性を実現するためのオーバーライドの説明はどれか。
正解:スーパークラスで定義されたメソッドをサブクラスで再定義すること
要点:オーバーライドはスーパークラスのメソッドをサブクラスで再定義
オーバーライドは、スーパークラスで定義済みのメソッドを、同じ名前・同じ引数のままサブクラス側で定義し直すことをいう。これにより同じメソッド呼出しでも実際のオブジェクトの型に応じて振る舞いが変わり、多相性(ポリモーフィズム)が実現される。引数違いで同名メソッドを並べるオーバーロードとの区別が頻出である。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問7(IPA)オブジェクト指向の基本概念の組合せとして,適切なものはどれか。
正解:抽象化,カプセル化,継承,クラス
要点:オブジェクト指向の柱は抽象化・カプセル化・継承・クラス
オブジェクト指向は、共通の性質を抜き出す抽象化、データと操作を1つにまとめて内部を隠すカプセル化、既存のクラスの性質を引き継ぐ継承、そしてオブジェクトの雛形であるクラスを基本概念とします。正規化は関係データベースの、構造化は手続き型設計の考え方であり、オブジェクト指向の基本概念には含まれません。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問48(IPA)オブジェクト指向プログラムにおいて、データとメソッドを一つにまとめ、オブジェクトの実装の詳細をユーザから見えなくすることを何と呼ぶか。
正解:カプセル化
要点:カプセル化はデータと手続きをまとめて実装を隠すこと
カプセル化は、データとそれを操作する手続きを一つのまとまりとして扱い、内部の実装を外部から隠す考え方である。利用者は公開された手続きを通してのみ操作するため、内部の作りを変えても外部に影響が及びにくく、保守性が高まる。
出典:令和4年度 s 基本情報技術者試験 kamokuA 問38(IPA)オブジェクト指向プログラミングの特徴のうち,異なるクラスのオブジェクトを同一のインタフェースで操作したときに,操作対象クラスに応じた異なる動作を可能にすることを…
正解:多相性
要点:多相性は同じ呼出しでクラスごとに動作が変わる性質
多相性(ポリモーフィズム)は、同じメッセージや同じインタフェースで呼び出しても、実際のオブジェクトのクラスに応じて異なる処理が実行される性質である。呼び出す側は相手の具体的な型を意識せずに済むため、拡張性の高い設計ができる。継承や委譲、コンポジションは関係の作り方に関する概念であり、この性質そのものではない。
出典:令和7年度 (公開問題) 基本情報技術者試験 kamokuA 問12(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。