ブロードキャストストームとは?ぶろーどきゃすとすとーむ
ブロードキャストストームとは、レイヤ2にループ経路があるとき、ブロードキャストやあて先不明のユニキャストフレームが際限なく複製され、帯域とスイッチの処理能力を食い尽くす障害。IPパケットと違ってイーサネットフレームには生存時間(TTL)に相当する欄が無く、回り続けても自然に消える仕組みが無いことが原因になる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
イーサネットは、あて先の分からないフレームを全ポートへ流すことで学習する。この設計は経路が木構造であることを前提にしており、ループがあると同じフレームが戻ってきて増殖する。一方で可用性のために配線を二重にしたいという要求は現場に必ずあり、この前提と正面から衝突するため、ループを論理的に切る仕組みが後から足された。
具体例
産業用ネットワークでは可用性のために物理配線をリング状に組むのが一般的で、そのままでは増殖が起きる。PROFINETのMRPやIEC 62439に規定されるHSR・PRP、あるいはRSTPは、平常時に片方の経路を論理的に塞ぐ、またはフレームに識別子を付けて重複を捨てることで、配線の冗長性を保ちながら増殖を防いでいる。
試験での引っ掛け
原因はレイヤ2に限られ、ルータはブロードキャストを転送しないためL3で分けたセグメントを越えては広がらない。対策のSTPは冗長経路を物理的に外すのではなく論理的に遮断するだけで、主経路が切れれば切り替わる。ただし切替時間が制御周期に対して長すぎることがあり、より高速な冗長方式を選ぶ判断が要る。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問13(IPA)解説で登場
複数台のレイヤー2スイッチで構成されるネットワークが複数の経路をもつ場合に、イーサネットフレームのループが発生することがある。そのループの発生を防ぐためのTCP…
正解:スパニングツリープロトコル
要点:L2のループを防ぐのはスパニングツリープロトコル
スパニングツリープロトコル(STP)は、冗長化のために複数経路をもつレイヤー2ネットワークで、論理的に木構造(ループのない構成)を作るプロトコルである。余分なポートをブロッキング状態にしてフレームが延々と回り続けるブロードキャストストームを防ぎ、経路に障害が起きたときはブロックしていた経路を有効化して通信を継続する。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。