分散データベースとは?
分散データベースとは、複数のサイトに分散して配置されたデータベースを、利用者からは1つのデータベースであるかのように扱えるようにしたシステム。
データベーススペシャリスト試験の過去問では6回出題されています(2016年度〜2021年度)。
ぶんさんデータベース
分散データベースの意味
複数のサイトに分散して配置されたデータベースを、利用者からは1つのデータベースであるかのように扱えるようにしたシステム。
分散データベースの具体例
顧客表を東京と大阪のセンタへ地域で分割して配置したが、アプリのSQLは表名だけを指定し、どちらに実体があるかを書かない。大阪分の照会が増えて配置比率を変更した際も、位置透過性のおかげでSQLを1本も修正せずに済み、改修工数をゼロにできた。
分散データベースは試験でどう引っ掛けられる?
透過性の種類の対応を取り違えやすい。どのサイトにあるかを意識しないのが位置透過性、どう分割したかが分割(断片化)透過性、複製が何個あるかが複製透過性、DBMS製品の違いを意識しないのが(異種)DBMS透過性。設問の「〜を意識せずに済む」の対象語を読み違えると全部間違える。
分散データベースと関連する用語
分散データベースが出た過去問
分散データベースシステムにおいて、複数のデータベースを更新する場合に用いられる2相コミットの処理手順として、適切なものはどれか。
正解:主サイトは、コミットが可能であることを各データベースサイトに確認した後、コミットを発行する。
要点:2相コミットは全サイトの可否確認後にコミットを指示する
2相コミットは、まず主サイトが全サイトにコミット可能かを問い合わせて可否を集める第1相(準備フェーズ)と、全サイトから可の応答が得られた場合にコミットを指示する第2相(コミットフェーズ)から成る。1サイトでも不可なら全サイトへロールバックを指示し、分散したデータベースの整合性を保つ。
出典:平成28年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問14(IPA)分散データベースシステムの目標の一つである“移動に対する透過性”の説明として、適切なものはどれか。
正解:運用の都合や性能向上の目的で表の格納サイトが変更されても、利用者にこの変更を意識させないで利用可能にする機能のことである。
要点:移動に対する透過性は格納サイトの変更を隠蔽する性質
移動に対する透過性とは、表の格納サイトを別のサイトへ移しても、利用者や応用プログラムが変更を意識せずに同じように利用できる性質を指す。分散データベースの透過性には位置・分割・重複・移動などいくつもの側面があり、それぞれ何を隠蔽するかが異なる。
出典:平成28年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問18(IPA)データベース更新における2相コミットに関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:2相コミットを行うためには、同時に更新しようとする分散データベースの全てが更新可能かどうかを判断するためのやり取りが必要である。
要点:2相コミットは全サイトへの可否確認のやり取りが前提
2相コミットでは、第1相で調停役のサイトが関係する全サイトにコミット可能かどうかを問い合わせ、その応答を集めてから第2相でコミットまたはロールバックを指示する。この可否確認のやり取りがあるからこそ、分散した複数のデータベースの更新を一括して確定・取消しできる。
出典:平成29年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問14(IPA)分散データベースのトランザクションは複数のサブトランザクションに分割され、複数のサイトで実行される。このとき、トランザクションのコミット制御に関する記述のうち、…
正解:2相コミットを用いても、サブトランザクションが実行されるサイトに主サイトの指示が届かず、サブトランザクションをコミットすべきかロールバックすべきか分からない場合がある。
要点:2相コミットでも指示が届かないと判断できず待たされる
2相コミットには、了承応答を返した後に主サイトからの最終指示が届かないと、そのサイトがコミットもロールバックもできずロックを保持したまま待ち続けるという弱点がある。これをブロッキングと呼び、2相コミットでも完全には避けられない。
出典:平成30年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問13(IPA)分散データベースシステムにおいて、複数のデータベースサイトを更新する場合に用いられる2相コミットの処理手順のうち、適切なものはどれか。
正解:主サイトは、コミットが可能であることを各データベースサイトに確認した後、コミットを発行する。
要点:2相コミットは可否確認の相とコミット指示の相から成る
2相コミットでは、第1相で主サイトが各サイトにコミット可能かを問い合わせて可否の応答を集め、全て可であれば第2相でコミットを指示する。1サイトでも不可であれば全サイトにロールバックを指示することで、分散データベース全体の整合性を保つ。
出典:令和1年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問15(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。