M&Aとは?えむあんどえー
M&Aとは、企業の合併(Merger)と買収(Acquisition)により、事業や経営資源を外部から取得する手法。自前で育てるより時間を買える点が利点で、技術・人材・顧客基盤の獲得を狙う。監査では、契約前のデューデリジェンスでITの実態をどこまで把握したか、成立後の統合で規程・権限・システムの統制がどう引き継がれたかが対象になる。
最終更新:2026-10-06
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事業を一から立ち上げるには時間がかかり、市場の機会を逃す。そこで既にある組織ごと取得する選択肢が採られるが、統制は自動的には統合されない。買収先の旧規程や旧権限がそのまま残り、財務報告に係る内部統制の評価範囲も変わる。買収後の統合作業(PMI)で業務プロセスと情報システムの統合方針をどう決めるかが、監査の見どころになる。
具体例
内部統制報告制度では、期中に取得した会社を当期の評価範囲に含めるかを重要性から判断し、やむを得ず翌期からの評価とする場合はその旨を内部統制報告書に記載する。監査人は範囲決定の根拠資料と、統合後の権限付与の記録を確かめる。
試験での引っ掛け
合併では法人格が一つに統合されるのに対し、買収は株式や事業の取得であって対象企業が存続しうる点を同一視しない。段階の取り違えも多く、デューデリジェンスは契約前の調査、PMIは成立後の統合作業であり、順序が逆になっている選択肢は誤りである。またアンゾフの成長マトリクスの象限はM&Aと並ぶ選択肢ではなく、M&Aはそれを実現する手段の側にあたる。
関連用語
出た過去問
出典:令和4年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問1(IPA)解説で登場
情報システムを対象としたデューデリジェンスの説明として、適切なものはどれか。
正解:企業買収などの重要な判断を行う場合に、買収などの対象となる企業の情報システムの価値やリスクを評価すること
要点:デューデリジェンスは買収判断のため対象の価値とリスクを事前評価する
デューデリジェンスは、M&Aなどの重要な意思決定に先立って対象企業を詳しく調査し、その価値とリスクを見極める活動である。情報システムを対象とする場合は、システムの資産価値、保守可能性、ライセンスや契約の状況、統合に伴う追加コスト、セキュリティ上の問題などを評価し、買収価格や統合方針の判断材料とする。日常業務の統制や法令遵守体制の構築とは目的が異なる。
出典:令和6年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問2(IPA)解説で登場
情報システムを対象としたデューデリジェンスの説明として、適切なものはどれか。
正解:企業買収などの重要な意思決定を行う場合に、買収などの対象に含まれる企業の情報システムの価値やリスクを評価すること
要点:デューデリジェンスは買収判断のため対象の価値とリスクを事前評価する
デューデリジェンスは、M&Aなど重要な意思決定に先立って対象を詳細に調査し、価値とリスクを見極める活動である。情報システムを対象とする場合は、システムの資産価値、老朽度や保守性、ライセンス・契約の状況、統合に必要な追加投資、セキュリティ上の懸念などを評価し、買収の可否や価格、統合方針の判断材料とする。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの8 経営戦略 > 1. 経営戦略手法 > (2) 全社戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。