標準原価計算・原価差異分析とは?ひょうじゅんげんかけいさん・げんかさいぶんせき
標準原価計算・原価差異分析とは、あらかじめ設定した標準原価と実際原価の差を、価格差異・数量差異・賃率差異・時間差異・操業度差異といった原因別に分解して管理する手法。差異を要因ごとに切り分けることで、調達条件を見直すのか歩留りを改善するのか稼働率を上げるのか、打つべき手が一意に決まる。
最終更新:2026-10-06
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実際にかかった原価を月次で集計するだけの管理では、原価が上がった事実は分かっても、材料が高かったのか使いすぎたのか工数が延びたのかが分からず、部門間の押し付け合いに終わっていた。標準という基準線を先に引いておけば、差の出どころを計算で特定でき、責任と改善策を結び付けられる。応用情報ではストラテジ系の会計として出題され、実務で原価計算に触れる受験者が限られるため得点差がつきやすい。
具体例
製品1個の標準が材料2kg×500円のとき、実際が2.1kg×490円だったとする。価格差異は(500−490)×2.1=21円の有利、数量差異は(2−2.1)×500=50円の不利で、合計29円の不利。調達は良好だが歩留りが悪い、と原因が分かれて読める。
試験での引っ掛け
価格差異と数量差異のどちらに実際値を掛けるかの取り違えが最頻で、価格差異は実際数量、数量差異は標準価格を掛けるのが原則。また差異の合計だけを見ると有利と不利が相殺して問題が隠れる。標準を長く据え置くと実態と離れて差異が常態化し、管理の基準線として機能しなくなる。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問77(IPA)
図に示す標準原価計算の手続について、a〜cに該当する適切な組合せはどれか。
正解:a:実際原価の計算、b:標準原価差額の計算、c:原価差異分析
要点:標準原価計算は実際原価→差額算出→差異分析の順に進む
標準原価計算は、原価標準を設定して標準原価を計算した後、実際に発生した原価を集計し、標準原価との差額(標準原価差額)を算出する。さらにその差額がなぜ生じたのかを価格差異・数量差異などに分けて原価差異分析を行い、結果を原価報告としてまとめる流れになる。
出典・参考
公式シラバスの9 企業と法務 > 3. 会計・財務 > (2) 財務会計と管理会計に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。