商標権とは?しょうひょうけん
商標権とは、商品やサービスの出所を示すマークについて、指定した商品・役務の区分の範囲で独占的に使える産業財産権。特許庁への出願と登録によって発生し、存続期間は登録から10年だが更新を重ねれば半永久的に保てる。守っている対象は発明ではなく、その名前に積み上がった信用である。
最終更新:2026-10-06
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同じ名前の商品が別の会社から出れば、買う側はどちらの品質を期待してよいか分からなくなり、名前を育ててきた側の努力も報われない。商標の制度は、新しい技術を保護する特許とは目的が違い、名前と出所の結び付きを守ることで取引の安全を保つ仕組みである。だからこそ、実際に使われて信用が積み上がっていることが権利存続の前提になる。
具体例
自社SaaSの名称を守るなら、ソフトウェア(第9類)とSaaSの提供(第42類)の双方を押さえておかないと、サービス名としての使用を他社に先に登録される恐れがある。近年は音や色彩、動きの商標も登録でき、どの区分まで出願するかがブランド設計の一部になっている。
試験での引っ掛け
更新できるため実質的に期限がない点が、期間の限られた特許権・意匠権との最大の違い。効力は指定した区分の範囲にしか及ばず、全業種を押さえられるわけではない。継続して3年以上使っていなければ不使用取消審判で取り消されうる点も、登録すれば安心という思い込みを突いてくる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問78(IPA)
日本において、産業財産権と総称される四つの権利はどれか。
正解:意匠権, 実用新案権, 商標権, 特許権
要点:産業財産権は特許・実用新案・意匠・商標の4つ
産業財産権は特許庁が所管し、登録によって権利が発生する4つの権利、すなわち特許権・実用新案権・意匠権・商標権の総称です。著作権は創作した時点で自動的に発生し、登録を要件としない点で性質が異なるため、産業財産権には含まれません。この違いが選択肢を切り分ける決め手になります。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問79(IPA)
不正競争防止法の不正競争行為に該当するものはどれか。
正解:商標権のない商品名を用いたドメイン名を取得し、当該商品のコピー商品を販売し、利益を取得した。
要点:不正の目的による類似ドメイン取得や模倣品販売は不正競争にあたる
不正競争防止法は、他人の商品等表示と同一・類似のドメイン名を、不正の利益を得る目的または他人に損害を加える目的で取得・使用する行為を不正競争と定めている。また他人の商品形態の模倣品を譲渡する行為も不正競争にあたる。商品名を用いたドメイン名を取得してコピー商品を販売し利益を得る行為はこれらに該当するのでウが正解。
出典・参考
公式シラバスの9 企業と法務 > 1. 知的財産権 > (1) 知的財産権に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。