意匠権とは?いしょうけん
意匠権とは、物品・建築物・画像のデザインのうち、視覚を通じて美感を起こさせるものを保護する産業財産権。特許庁の審査を経て登録され、存続期間は出願から25年。守るのは技術ではなく外観で、令和元年の法改正で操作用・表示用の画像や内装も対象に加わったため、ソフトウェアの画面が権利の対象になりうる点が実務に効く。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
模倣が中身の技術ではなく見た目に及ぶとき、特許では止められない。技術が同じでも外観だけを真似た製品が並べば、デザインへ投じた費用は回収できず、購入する側も出所を取り違える。外観そのものに独占権を与える制度がなければデザインへの投資が割に合わなくなる——意匠制度はその穴を埋めるために置かれている。
具体例
特許庁の意匠公報には、スマートフォンのアイコン配置やウィジェットの形状が画像意匠として登録されている。バリエーションは関連意匠制度でまとめて押さえられ、発売前に内容を伏せたい場合は秘密意匠として最長3年間非公開にできるため、製品の発表時期に権利化を合わせられる。
試験での引っ掛け
画像が対象になったといっても、映画やゲームの映像そのもののようなコンテンツは意匠の対象外で、そちらは著作権の領域になる。商標との混同も定番で、商標が守るのは出所の表示、意匠が守るのは美感である。目的が違うため、同じ形状について両方を重ねて取得することもできる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問78(IPA)
日本において、産業財産権と総称される四つの権利はどれか。
要点:産業財産権は特許・実用新案・意匠・商標の4つ
産業財産権は特許庁が所管し、登録によって権利が発生する4つの権利、すなわち特許権・実用新案権・意匠権・商標権の総称です。著作権は創作した時点で自動的に発生し、登録を要件としない点で性質が異なるため、産業財産権には含まれません。この違いが選択肢を切り分ける決め手になります。
出典・参考
公式シラバスの9 企業と法務 > 1. 知的財産権 > (1) 知的財産権に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。