ビット誤り率とは?びっとあやまりりつ
ビット誤り率とは、送信した総ビット数のうち、誤って受信されたビットの割合。伝送路の品質を表す無次元の指標で、10のマイナス5乗のように表す。誤りビット数の期待値は「1パケットのビット数×ビット誤り率×パケット数」で見積もり、誤り検出・訂正方式や再送の設計はこの値を前提に決める。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
ケーブルも無線も、雑音や減衰から自由な伝送路は存在しない。誤りをゼロにできない以上、設計は「どの程度の頻度で誤るか」を数値に置き、それに見合う対策——パリティやCRCで検出して再送するか、ハミング符号などで訂正まで行うか——を選ぶ形になる。ビット誤り率はその判断根拠となる数値で、応用情報では期待値計算として問われる。
具体例
1パケット1,000ビット、ビット誤り率10のマイナス5乗の回線で1万パケットを送ると、誤りビットの期待値は1,000×0.00001×10,000=100ビット。1パケットあたりでは0.01ビットで、おおむね100パケットに1回の割合で誤りを含むパケットが生じる計算になる。
試験での引っ掛け
分母はビット数であってパケット数ではない。「誤りパケットの割合」と取り違えると桁が合わなくなる。計算問題ではパケット長がバイトで与えられることがあり、8倍してビットへ換算し忘れると答えが8分の1になる。単位の付かない比なので、百分率表記との混同にも注意する。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問33(IPA)
伝送速度30Mビット/秒の回線を使ってデータを連続送信したとき、平均して100秒に1回の1ビット誤りが発生した。この回線のビット誤り率は幾らか。
正解:3.33×10^-10
要点:ビット誤り率=誤りビット数÷送信総ビット数
100秒間に送られるビット数は30×10^6×100=3×10^9ビットである。この間に1ビットの誤りが生じたので、ビット誤り率は1÷(3×10^9)=約3.33×10^-10となる。ビット誤り率は誤りビット数を送信総ビット数で割った値である。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問33(IPA)
ビット誤り率が0.0001%の回線を使って、1,500バイトのパケットを10,000個送信するとき、誤りが含まれるパケットの個数の期待値はおよそ幾らか。
正解:120
要点:誤り数の期待値は総ビット数×ビット誤り率で概算する
ビット誤り率0.0001%は1×10のマイナス6乗である。1パケットは1,500バイト=12,000ビットなので、全体では12,000×10,000=1.2×10の8乗ビットを送ることになる。誤りビットの期待値は1.2×10の8乗×10のマイナス6乗=120個であり、誤りは十分にまばらなので誤りを含むパケット数の期待値もおよそ120個となる。
出典:令和7年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問35(IPA)
ビット誤り率が0.0001%の回線を使って、1,500バイトのパケットを10,000個送信するとき、誤りが含まれるパケットの個数の期待値はおよそ幾らか。
正解:120
要点:パケットの誤り確率≒ビット誤り率×パケットのビット数
1パケットは1,500バイト=12,000ビットである。ビット誤り率0.0001%=1×10のマイナス6乗なので、1パケットあたりの誤りビット数の期待値は12,000×10のマイナス6乗=0.012となる。誤り率が十分小さいのでこれが1パケットに誤りが含まれる確率とみなせ、10,000パケットでは10,000×0.012=120個が期待値となる。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. ネットワーク方式 > (6) 回線に関する計算に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。