パテントプールとは?ぱてんとぷーる
パテントプールとは、標準規格の実施に必要な特許を複数の権利者から一箇所に集約し、利用者が窓口一つで一括して実施許諾を受けられるようにする仕組み。個別交渉の手間と権利の取りこぼしを減らし規格の普及を早める。特許そのものは各社に残り、プールは許諾と実施料の配分を担う。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
標準規格を実装しようとすると、必要な特許が数十社に分散していることがあり、1社ずつ交渉していては製品を出す前に時間と費用が尽きる。しかも1社でも決裂すれば製品を出せず、逆に権利者側は交渉相手にされないまま模倣される。パテントプールは、この多数当事者間の交渉費用と、規格の普及と権利保護という対立を、共通の窓口と共通の条件で調停する仕組みである。
具体例
動画符号化規格のH.264やHEVCでは、必須特許を管理する法人が権利者に代わって許諾を出し、機器メーカーは出荷台数に応じた実施料を一括して支払う。個々の権利者を探して回る必要がなくなり、規格対応製品を出すまでの期間が短くなる。
試験での引っ掛け
クロスライセンスと混同しやすい。クロスライセンスは当事者どうしの相互許諾であるのに対し、パテントプールは第三者にも同一条件で開放される点が違う。参加は特許の放棄ではなく権利は各社に残る点、集約の仕方によっては独占禁止法上の問題になりうる点も論点。
関連用語
出た過去問
出典:令和2年度 10月試験 応用情報技術者試験 午前 問70(IPA)
MPEG-4などに存在するパテントプールの説明として、適切なものはどれか。
正解:複数の企業が自社の特許権をもち寄り、特許権を一括して管理する仕組み
要点:パテントプールは複数企業の特許を集めて一括管理する
パテントプールは、ある規格の実施に必要な特許を複数の企業がもち寄り、一括して管理・ライセンスする仕組みである。利用者は個々の権利者と交渉せずまとめて許諾を受けられるため、MPEG-4のように多数の特許が関わる標準規格の普及を後押しする。
出典・参考
公式シラバスの8 経営戦略 > 1. 技術開発戦略の立案 > (1) 技術開発戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。