MPEGとは?えむぺぐ
MPEGとは、動画と音声を対象とした圧縮方式群の総称で、ISO/IECのMoving Picture Experts Groupが策定する。フレーム内の空間的冗長性に加え、前後フレームとの差分と動き補償で時間的冗長性を削るため、静止画圧縮を1コマずつ適用する場合より圧縮率が桁違いに高い。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
非圧縮の動画は情報量が莫大で、標準画質でも毎秒数十メガバイトに達し、当時の蓄積メディアにも回線にも載らなかった。1コマずつ静止画として圧縮しても足りず、連続するコマがほとんど同じという性質を使うしかなかった。そこでフレーム間予測が生まれ、蓄積・放送・通信という配信路ごとの制約の違いから、規格が用途別に枝分かれしていった。
具体例
日本の地上デジタル放送はMPEG-2 TSで多重化し、映像をMPEG-2 Videoで符号化している。Blu-rayやYouTubeの配信はMPEG-4 AVC(H.264)、4K配信ではHEVC(H.265)が使われ、同じ画質に必要なビットレートが世代ごとにおおむね半減してきた。
試験での引っ掛け
用途による規格の分かれ方が狙われる。MPEG-1はCD-ROM、MPEG-2はDVDとディジタル放送、MPEG-4は移動体・ネット配信向けという系譜で、MPEG-3は欠番として存在しない。音声形式のMP3はMPEG-1オーディオレイヤ3を指す別物で、MPEG-3とは無関係である。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和2年度 10月試験 応用情報技術者試験 午前 問70(IPA)
MPEG-4などに存在するパテントプールの説明として、適切なものはどれか。
正解:複数の企業が自社の特許権をもち寄り、特許権を一括して管理する仕組み
要点:パテントプールは複数企業の特許を集めて一括管理する
パテントプールは、ある規格の実施に必要な特許を複数の企業がもち寄り、一括して管理・ライセンスする仕組みである。利用者は個々の権利者と交渉せずまとめて許諾を受けられるため、MPEG-4のように多数の特許が関わる標準規格の普及を後押しする。
出典:令和元年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問25(IPA)
H.264/MPEG-4 AVCの説明として、適切なものはどれか。
正解:ワンセグやインターネットで用いられる動画データの圧縮符号化方式
要点:H.264/MPEG-4 AVCは通信方式ではなく動画の圧縮符号化方式
H.264/MPEG-4 AVCは、ITU-TとISO/IECが共同で標準化した動画データの圧縮符号化方式です。従来のMPEG-2より高い圧縮率を実現し、ワンセグ放送やインターネット配信、Blu-rayなどで広く使われています。通信の制御方式ではなく、あくまで符号化(コーデック)の規格です。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問25(IPA)
H.264/MPEG-4 AVCの説明として、適切なものはどれか。
正解:ワンセグやインターネットで用いられる動画データの圧縮符号化方式
要点:H.264/MPEG-4 AVCは高圧縮率の動画符号化方式
H.264/MPEG-4 AVCは、ITU-TとISO/IECが共同で標準化した動画の圧縮符号化方式です。従来のMPEG-2より高い圧縮率をもち、ワンセグ放送やインターネット配信、Blu-rayなどで広く使われています。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. マルチメディア技術 > (4) 動画処理に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。