システム導入効果の測定(事後評価)とは?しすてむどうにゅうこうかのそくてい
システム導入効果の測定(事後評価)とは、企画で掲げた効果が稼働後に本当に得られたかを実測し、その結果を次の投資判断へ戻す工程。測れるかどうかは企画の段階で決まり、指標・目標値・測り方・測る時期を先に置いていなければ、稼働そのものが成果とみなされて投資の是非を検証できなくなる。共通フレームでも企画から評価までを一巡として扱う。
最終更新:2026-10-06
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投資の審査は稟議の時点に集中し、動き出したあとは誰も振り返らないという運用が長く続いた。効果が出ていなくても検証されなければ、次の企画も同じ精度のまま作られ、見積の甘さが繰り返される。企画時の見込みと実績を突き合わせて初めて次の判断の精度が上がる——評価はそのために置かれた工程である。
具体例
受注処理システムなら、目標を「1件あたり処理時間を12分から6分へ」「入力誤り率を2%以下へ」と数値で置き、稼働6か月後と1年後に実測する。未達なら原因が機能不足なのか運用の未定着なのかを切り分け、追加改修へ進むのか教育と運用手順の見直しへ進むのかを決める。
試験での引っ掛け
稼働したことは成果ではなく前提である、という点がそのまま出題される。効果を工数削減で示す場合も、削減した時間が別の業務へ振り替わっただけなのか、実際に要員や残業が減ったのかまで確認しないと帳簿上の効果にとどまる。評価の主体を開発部門だけに置くのも誤りで、効果を受け取る業務部門が測る。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問61(IPA)
IT投資評価を,個別プロジェクトの計画,実施,完了に応じて,事前評価,中間評価,事後評価として実施する。事前評価について説明したものはどれか。
正解:投資目的に基づいた効果目標を設定し,実施可否判断に必要な情報を上位マネジメントに提供する。
要点:事前評価は効果目標を定め実施可否の判断材料を示す
事前評価は投資を実行するかどうかを決める前に行う評価である。投資目的に沿った効果目標を定量的に設定し、実施の可否を判断できる材料を経営層へ提示することが役割になる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。