IT投資評価(NPV・IRR・回収期間法)とは?
IT投資評価(NPV・IRR・回収期間法)とは、IT投資の採算性を評価する代表的な手法。NPV(正味現在価値法)は将来のキャッシュフローを現在価値に割り引いた合計から投資額を差し引いた値で、プラスなら投資価値ありと判断する。IRR(内部収益率法)はNPVがゼロになる割引率を求め、資本コストと比較して評価する。回収期間法は投資額を何年で回収できるかで評価する簡便な手法。
応用情報技術者試験の過去問では5回出題されています(2016年度〜2025年度)。
あいてぃーとうしひょうか
IT投資評価(NPV・IRR・回収期間法)の意味
IT投資の採算性を評価する代表的な手法。NPV(正味現在価値法)は将来のキャッシュフローを現在価値に割り引いた合計から投資額を差し引いた値で、プラスなら投資価値ありと判断する。IRR(内部収益率法)はNPVがゼロになる割引率を求め、資本コストと比較して評価する。回収期間法は投資額を何年で回収できるかで評価する簡便な手法。
IT投資評価(NPV・IRR・回収期間法)の具体例
300万円のシステム投資に対し、将来3年間のキャッシュフローを一定の割引率で現在価値に直して合計し、投資額を上回っていれば(NPV>0)投資を実行する。
IT投資評価(NPV・IRR・回収期間法)は試験でどう引っ掛けられる?
回収期間法は投資回収後のキャッシュフローや貨幣の時間的価値を考慮しない簡便法である点、NPV法は割引率(資本コスト)の設定次第で結論が変わり得る点が問われやすい。
IT投資評価(NPV・IRR・回収期間法)と関連する用語
IT投資評価(NPV・IRR・回収期間法)が出た過去問
IT投資評価を,個別プロジェクトの計画,実施,完了に応じて,事前評価,中間評価,事後評価として実施する。事前評価について説明したものはどれか。
正解:投資目的に基づいた効果目標を設定し,実施可否判断に必要な情報を上位マネジメントに提供する。
要点:事前評価は効果目標を定め実施可否の判断材料を示す
事前評価は投資を実行するかどうかを決める前に行う評価である。投資目的に沿った効果目標を定量的に設定し、実施の可否を判断できる材料を経営層へ提示することが役割になる。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問61(IPA)IT投資効果の評価方法において、キャッシュフローベースで初年度の投資によるキャッシュアウトを何年後に回収できるかという指標はどれか。
正解:PBP (Pay Back Period)
要点:PBPは投資額を何年で回収できるかを示す指標
PBP(回収期間法)は、投資によって出ていった資金を、その後に生み出されるキャッシュフローで何年かけて取り戻せるかを示す指標である。計算が分かりやすく、投資リスクの目安として使いやすい反面、回収後に生じる利益や貨幣の時間価値を考慮しない点が弱点となる。
出典:令和4年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問64(IPA)IT投資効果の評価方法において、キャッシュフローベースで初年度の投資によるキャッシュアウトを何年後に回収できるかという指標はどれか。
正解:PBP(Pay Back Period)
要点:PBPは投資額を何年で回収できるかを示す指標
PBP(回収期間法)は、投資によって生じたキャッシュアウトを、その後のキャッシュインによって何年で回収できるかを表す指標である。計算が簡単で分かりやすい反面、回収後のキャッシュフローや貨幣の時間価値を考慮しない点が弱点とされる。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問64(IPA)IT投資案件において、投資効果をPBP(Pay Back Period)で評価する。投資額が500のとき、期待できるキャッシュインの四つのシナリオa〜dのうち、…
正解:d
要点:PBPは投資額を回収するまでの期間が短いほど有利と判断する
PBP(回収期間法)は、投資額を累積キャッシュインが上回るまでの期間で評価し、期間が短いほど効果が高いと判断する。累積額が500に達する時期を見ると、aは4年目、bは3年目、cは4年目、dは300+200で2年目末にちょうど500へ達する。dが最短なのでエが正解。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問64(IPA)投資の意思決定手法の一つであるPBP法に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:投資金額の回収期間の長さによって投資を評価する手法である。
要点:PBP法は回収期間の短さで評価し、時間的価値と回収後を考慮しない
PBP法(回収期間法)は、投資額を累積キャッシュフローで回収し終えるまでの期間を計算し、その期間が短い案件ほど有利と判断する手法である。計算が簡単で分かりやすい反面、貨幣の時間的価値を割り引かず、回収後に生じるキャッシュフローも評価に含めないという短所がある。よってウが正解。
出典:令和7年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問64(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。