生成AI・AIの活用と倫理とは?せいせいえーあい・えーあいのかつようとりんり
生成AI・AIの活用と倫理とは、テキスト・画像・音声などを新たに作り出すAIと、その業務利用に伴う倫理・ガバナンス上の論点をまとめた領域。効率化への活用が広がる一方で、ハルシネーション、学習データや生成物の著作権、入力した機密情報の扱い、出力の偏りが管理対象になる。
最終更新:2026-10-06
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従来のAIは分類や予測が中心で、出力は正解と突き合わせて正誤を判定できた。生成AIは正解が一つに定まらない文章や画像を作るため、誤りが明らかな異常としてではなく自然な文章の形で紛れ込む。加えて、誰でも社外のサービスへ業務情報を貼り付けられる状態が生まれた。技術の精度ではなく、使い方を組織として決める問題として扱われるのはこのためで、応用情報でも統制の設計として問われる。
具体例
日本ディープラーニング協会は生成AIの利用ガイドラインの雛形を公開しており、多くの企業がこれを土台に社内規程を整えている。運用の形は、問合せ回答の下書き生成までをAIに任せ、送信前に担当者が事実を確認する。入力してよい情報の範囲を規程で定め、入力が学習に使われない契約形態のサービスを選ぶ。
試験での引っ掛け
ハルシネーションは改ざんやデータ破損ではなく、モデルがもっともらしい誤りを自然に出力する現象で、対策は防御ではなく人による検証になる。著作権は学習させる場面と生成物を利用する場面を分けて考える必要があり、生成物が既存の著作物に類似すれば侵害となりうる。機密情報を入力しない規程は漏えい対策であって、出力精度の対策ではない。
関連用語
出た過去問
出典:令和7年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問57(IPA)
生成AIの処理などで用いられる、大量に発熱するGPUを搭載したサーバを、空気冷却よりも少ない消費電力で効率良く冷却できる液体冷却の一つに液浸冷却がある。液体冷却…
正解:a, c
要点:液浸冷却は絶縁液にサーバごと浸し、単相方式と二相方式がある
液浸冷却は、サーバを筐体ごと絶縁性の液体に浸して直接冷却する方式である(c)。液体を循環させて熱交換器で冷やす単相方式と、液体の気化熱を利用する二相方式がある(a)。冷媒には電気を通さないフッ素系などの液体を使うので水は用いず、金属板(コールドプレート)を介する方式は直接液冷(冷却板方式)であり液浸ではない。
出典:令和6年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問71(IPA)
生成AIのビジネス活用において、独自のデータを学習させることにより基盤モデルを自社の業務やサービスに特化したモデルへとカスタマイズすることを何と呼ぶか。
正解:ファインチューニング
要点:ファインチューニングは追加学習で基盤モデルを用途特化させる
ファインチューニングは、大量のデータで事前学習された基盤モデルに対し、自社固有のデータで追加学習を行い、特定の業務やドメインに適した振る舞いへ調整する手法である。モデルの重みそのものを更新する点で、入力の工夫だけで結果を制御するプロンプトエンジニアリングとは異なる。
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問78(IPA)
著作権法及び関連法令によれば,生成AIを利用して画像を生成する行為又はその生成物の利用が著作権侵害にあたるか否かに関して,適切な記述はどれか。
正解:AIを利用して生成した画像が著作権で保護された既存の画像と類似しており,それを公開した場合,著作権侵害となる可能性がある。
要点:AI生成物でも、既存著作物への依拠と類似があれば侵害になり得る
著作権侵害の判断は、生成物が既存の著作物に依拠し、かつ表現が類似しているかどうかで行われる。生成AIを使ったかどうかで基準が変わるわけではないので、生成した画像が既存の著作物と類似していて、それを公開・利用すれば侵害となる可能性がある。学習に著作物を使ったこと自体が直ちに生成物の侵害になるわけでもなく、AI生成物なら一律に責任を免れるわけでもない。
出典・参考
公式シラバスの8 経営戦略 > 1. ビジネスシステム > (5) AI(Artificial Intelligence:人工知能)の利活用に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。