コンプライアンスとは?こんぷらいあんす
コンプライアンスとは、法令・社内規程・社会規範に適合して事業を営むことで、内部統制の目的の1つ(業務の有効性と効率性、財務報告の信頼性、法令等の遵守、資産の保全)として位置づけられる。開発担当が担当外として落としやすい領域だが、実務で直に効くのは個人情報保護法(要配慮個人情報・第三者提供・越境移転)、著作権法(ソフトウェアの複製と改変、OSSライセンス)、下請代金支払遅延等防止法(発注書面の交付義務、受領後60日以内の支払)、労働者派遣法と請負の区別(偽装請負)である。守る主体は経営だけではなく、設計や契約の書きぶりに落ちる点が要点で、たとえばGPL系ライセンスのコードをリンクした製品を配布すれば、ソース開示義務が製品仕様に跳ね返る。
最終更新:2026-10-06
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法令違反の多くは、経営が方針を出していないから起きるのではなく、業務プロセスや契約の書きぶりの中に違反が埋め込まれて誰も気づかないまま流れることで起きる。だから遵守を精神論に置かず、内部統制の目的の1つとして業務に組み込み、証跡が残る形で回すという設計になった。ソフトウェア開発では、ライブラリを1つ追加する判断が配布物のライセンス義務を変え、常駐者への直接指示が請負契約を偽装請負にするというように、法的要件が設計や契約の細部に落ちる。担当外として扱えないのはこのためで、記述式で「なぜその判断になるのか」を問われる領域になっている。
具体例
クックパッドをはじめ、多くのアプリは設定画面にオープンソースライセンスの表示を用意している。これはMITやApache License 2.0が求める著作権表示・ライセンス全文の同梱を満たすための実装で、ライブラリを1つ追加する判断が配布物の法的要件を変えることの実例になる。開発現場では、依存ライブラリのライセンスをビルド時に機械的に収集して一覧を生成し、コピーレフト系が混入したらCIで落とす、という形で工程に組み込む。
試験での引っ掛け
記述式で効く境界を3つ。第一に、コンプライアンスとコーポレートガバナンスと内部統制の関係——ガバナンスは経営を監視する枠組み、内部統制はその下で業務に組み込む仕組み、コンプライアンスは内部統制が達成すべき目的の1つ、と階層で答える。第二に、請負と派遣の区別は「誰が作業指揮命令を出すか」で決まり、契約書の題名では決まらない(発注者が請負契約の常駐者へ直接指示すれば偽装請負)。第三に、OSSは「無料で自由に使える」ではなくライセンス条件付きの利用許諾であり、GPLのコピーレフトとMIT/BSDの寛容型で配布時の義務がまったく違う。
関連用語
出典・参考
公式シラバスの6 サービスマネジメント > 2. 内部統制 > (1) 内部統制に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。