安全在庫とは?あんぜんざいこ
安全在庫とは、需要のばらつきや調達期間の変動による欠品を防ぐため、平均需要ぶんとは別に上積みして持つ在庫。安全係数×需要の標準偏差×√調達期間で求め、許容する欠品率を下げるほど安全係数が上がって在庫費用も増える。サービス水準をどこに置くかという設計判断そのものが問われる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
需要が読み切れる前提で平均ぶんだけ仕入れていると、注文が平均を上回った月には必ず欠品し、販売機会を失ううえ客が競合へ流れる。かといって在庫を厚く持てば保管費と陳腐化損が積み上がる。安全在庫は、この欠品損失と在庫費用の綱引きを「許容する欠品率」という一つの数字に落として決めるための考え方である。
具体例
1日平均100個・標準偏差20個、調達期間4日の部品で欠品率を5%に抑えるなら、安全係数1.65×20×√4=66個。欠品率1%まで下げると係数は2.33になり在庫は約93個へ増え、保管費も4割増える。
試験での引っ掛け
安全在庫を決めるのは需要の平均ではなく需要のばらつきで、平均が大きくても変動が小さければ少なくて済む。調達期間には平方根で効くため、期間を4分の1にしても安全在庫は半分にしか減らない。発注量を決めるEOQや、発注のタイミングを決める発注点とは別の量である。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問75(IPA)
定量発注方式における経済的発注量を計算したところ、600個であった。発注から納入までの調達期間は5日であり、安全在庫量が30個である場合、この購買品目の発注点は…
正解:280
要点:発注点=1日平均消費量×調達期間+安全在庫量
定量発注方式の発注点は、調達期間中に消費する見込み量に安全在庫量を加えて求める。1日の平均消費量50個×調達期間5日=250個に安全在庫30個を足して280個となる。経済的発注量600個は1回に発注する量であって、発注点の計算には使わない。
出典:令和7年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問74(IPA)
ある工場で扱っている部品Aは、使用量(需要)が一定であり、定量発注方式を採用して発注されている。この場合の経済的発注量は、グラフの年間の発注費と、年間の保管費が…
正解:1,000
要点:経済的発注量は年間発注費と年間保管費が等しくなる発注量
1回当たりの発注量をQとすると、年間の発注回数は100,000÷Qなので年間発注費は5,000×100,000÷Q、平均在庫はQ÷2なので年間保管費は1,000×Q÷2となる。両者が等しくなる条件から500,000,000÷Q=500Q、すなわちQ²=1,000,000となりQ=1,000個。経済的発注量は1,000個でエが正解。
出典・参考
公式シラバスの9 企業と法務 > 2. 業務分析・データ利活用 > (1) OR・IEに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。