個人情報保護法(匿名加工情報・仮名加工情報)とは?こじんじょうほうほごほう
個人情報保護法(匿名加工情報・仮名加工情報)とは、個人情報の取扱いを定める法律。利用目的の特定と通知、第三者提供の制限、安全管理措置、開示・訂正・利用停止への対応を義務付ける。匿名加工情報は個人を識別できず復元もできないよう加工した情報で本人同意なく第三者提供でき、仮名加工情報は照合しなければ識別できない加工で原則は内部利用に限られる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
蓄えたデータを分析に回したい要求と、本人の権利を守る要求は正面から衝突する。あらためて同意を取り直すのは現実的でなく、かといって生データの流通は認められない。加工の度合いによって使える範囲を段階的に決める——匿名加工情報と仮名加工情報は、この対立を条文の形で調停するために設けられた枠組みである。応用情報では法務分野の頻出論点になる。
具体例
加工基準と公表義務は個人情報保護委員会が定めており、匿名加工情報を作成したら含まれる項目を、第三者へ提供するならその項目と提供方法をあらかじめ公表する必要がある。購買履歴から氏名と会員IDを削除し、まれな値を丸めたうえで他社と共同分析する、という使い方が典型例。
試験での引っ掛け
第三者提供できるのは匿名加工情報、仮名加工情報は原則不可(内部分析向け)という向きが頻出。仮名加工情報は依然として個人情報に該当する場合があり、安全管理措置や本人を識別する行為の禁止は残る。「加工すれば法の対象外になる」と読み替える選択肢が誤り。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問79(IPA)
個人情報保護法で保護される個人情報の条件はどれか。
正解:生存している個人に関する情報に限られる。
要点:個人情報保護法の対象は生存する個人を識別できる情報
個人情報保護法が保護対象とする個人情報は、生存する個人に関する情報で、氏名や生年月日などにより特定の個人を識別できるものである。死者の情報は原則として対象外となる。
出典:平成31年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問78(IPA)
個人情報のうち、個人情報保護法における要配慮個人情報に該当するものはどれか。
正解:本人の病歴、犯罪の経歴など不当な差別や不利益を生じさせるおそれのある情報
要点:要配慮個人情報は病歴や犯罪歴など差別につながりうる情報
要配慮個人情報は、本人に対する不当な差別や偏見、その他の不利益が生じないよう特に取扱いに配慮を要する個人情報として法律で定められたものである。人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪の経歴、犯罪により害を被った事実などが該当し、取得には原則として本人の同意が必要になる。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問79(IPA)
匿名加工情報取扱事業者が、適正な匿名加工を行った匿名加工情報を第三者提供する際の義務として、個人情報保護法に規定されているものはどれか。
正解:第三者に提供される匿名加工情報に含まれる個人に関する情報の項目及び提供方法を公表しなければならない。
要点:匿名加工情報の第三者提供は項目と提供方法の公表が必要
個人情報保護法では、匿名加工情報を第三者に提供する場合、あらかじめ提供する情報に含まれる個人に関する情報の項目と提供方法を公表し、提供先に対して匿名加工情報である旨を明示しなければならないと定めている。適正に加工されていれば本人の同意は不要であり、提供のたびに個人情報保護委員会へ報告する義務もない。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問80(IPA)
個人情報のうち、個人情報保護法における要配慮個人情報に該当するものはどれか。
正解:本人の病歴、犯罪の経歴など不当な差別や不利益を生じさせるおそれのある情報
要点:病歴・犯罪歴など差別につながる情報が要配慮個人情報
要配慮個人情報とは、本人の人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪の経歴、犯罪により害を被った事実など、取扱いによって不当な差別や偏見その他の不利益が生じないよう特に配慮を要する情報をいう。取得には原則として本人の同意が必要で、オプトアウトによる第三者提供も認められない。したがってエが正解。
出典・参考
公式シラバスの6 サービスマネジメント > 1. システム監査 > (9) 情報システムに関係する監査関連法規に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。