価格戦略(スキミングプライシング・ペネトレーションプライシング)とは?かかくせんりゃく(すきみんぐぷらいしんぐ・ぺねとれーしょんぷらいしんぐ)
価格戦略(スキミングプライシング・ペネトレーションプライシング)とは、新製品の値付けを、開発費の回収を急ぐか市場シェアを先に取るかで選ぶ2つの型。スキミング(上澄み吸収)価格は導入期に高く設定し、価格に鈍感な層から先に回収してから段階的に下げる。ペネトレーション(浸透)価格は当初から低く設定して一気に普及させ、規模の経済と経験効果で後からコストを下げる。
最終更新:2026-10-06
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原価に一定の利益を乗せて売値を決める方法だけでは、新製品の値付けは決まらない。初期は生産量が少なく原価が高いため、そこへ利益を乗せた値では誰も買わないからである。値付けを、回収の速さと普及の速さのどちらへ振るかという投資判断として捉え直したところから、この2つの型が整理された。
具体例
特許で守られた独自機能を持つ製品はスキミングが成立しやすい。逆にネットワーク外部性が効くSNSやコード決済は利用者数そのものが価値になるため、PayPayの大規模還元のように初期の赤字を織り込んでペネトレーションを採る。近年は需給に応じて売価を動かすダイナミックプライシングと併用される。
試験での引っ掛け
名称と中身を入れ替えた選択肢が最頻出で、浸透価格は文字どおり浸透させるための低価格である。適用条件も対で問われ、ペネトレーションが効くのは価格弾力性が高く量産でコストが落ちる市場に限られる。スキミングのほうは、模倣が速い市場では回収を終える前に価格競争へ引きずり込まれるため、参入障壁の高さが前提条件になる。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問68(IPA)
事業戦略のうち,浸透価格戦略に該当するものはどれか。
正解:低価格戦略と積極的なプロモーションによって,新製品のマーケットシェアの増大を図る。
要点:浸透価格戦略は低価格で一気に市場シェアを取りにいく
浸透価格戦略は、新製品の発売当初から意図的に低い価格を設定し、積極的な販売促進と合わせて短期間に市場シェアを獲得する戦略である。量産による原価低減で後から利益を確保することを狙う。
出典・参考
公式シラバスの8 経営戦略 > 2. マーケティング > (2) マーケティング戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。