規模の経済・範囲の経済・経験曲線効果とは?
規模の経済・範囲の経済・経験曲線効果とは、規模の経済は生産量が増えるほど製品1個あたりのコストが下がる効果。範囲の経済は複数の事業を1つの企業で行うことで経営資源を共有しコストを下げる効果。経験曲線効果は累積生産量が増えるほど習熟が進みコストが低減する効果。
応用情報技術者試験の過去問では2回出題されています(2018年度〜2021年度)。
きぼのけいざい・はんいのけいざい・けいけんきょくせんこうか
規模の経済・範囲の経済・経験曲線効果の意味
規模の経済は生産量が増えるほど製品1個あたりのコストが下がる効果。範囲の経済は複数の事業を1つの企業で行うことで経営資源を共有しコストを下げる効果。経験曲線効果は累積生産量が増えるほど習熟が進みコストが低減する効果。
規模の経済・範囲の経済・経験曲線効果の具体例
大量生産による部品調達コストの低減は規模の経済、共通の販売網を複数商品で使い回すのは範囲の経済、製造経験の蓄積で不良率が下がりコストが減るのは経験曲線効果。
規模の経済・範囲の経済・経験曲線効果は試験でどう引っ掛けられる?
規模の経済と経験曲線効果の区別が定番。規模の経済はある時点の生産量が多いほど単位コストが下がる効果、経験曲線効果は累積生産量が増えるほど下がる効果で、時点か累積かが分岐点。範囲の経済は量ではなく取り扱う事業・品種の幅による効果である。
規模の経済・範囲の経済・経験曲線効果と関連する用語
規模の経済・範囲の経済・経験曲線効果が出た過去問
EMS(electronics manufacturing services)の説明として、適切なものはどれか。
正解:生産設備をもつ企業が、他社からの委託を受けて電子機器を製造する。
要点:EMSは他社ブランド製品を受託製造するサービス
EMSは、電子機器の受託製造サービスを指す。自社の生産設備と量産技術を活かして他社ブランドの製品を製造し、規模の経済によって低コストで供給する事業形態である。委託する側は生産設備を持たずに製品を市場へ出せるため、開発やマーケティングに資源を集中できる。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問65(IPA)あるメーカがビールと清涼飲料水を生産する場合、表に示すように6種類の組合せ(A〜F)によって異なるコストが掛かる。このメーカの両製品の生産活動におけるスケールメ…
正解:スケールメリットはないが、シナジー効果はある。
要点:併産コストが単独合計より安ければシナジー効果がある
スケールメリット(規模の経済)は生産量を増やすと1台当たりのコストが下がることを指すが、ビールは20万本で1本75円、40万本で82.5円、清涼飲料水も10万本50円が20万本で55円と、どちらも単価が上がっており規模の経済は働いていない。一方、両製品を同時に作るとコストは1,900万円(別々なら2,000万円)、4,200万円(別々なら4,400万円)と下がるので、シナジー効果(範囲の経済)は認められる。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問68(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。