セキュリティ対策技術の基礎(ファイアウォール・パッチ・バックアップ)とは?せきゅりてぃたいさくぎじゅつのきそ
セキュリティ対策技術の基礎(ファイアウォール・パッチ・バックアップ)とは、境界で通信を絞るファイアウォール、脆弱性を塞ぐ修正プログラム(パッチ)、被害後に業務を戻すためのバックアップ——予防・低減・復旧のどこに効くかが異なる基礎的な対策の総称。応用情報ではこの土台の上に、WAF・IDS/IPS・EDR・SIEM・ペネトレーションテストの使い分けが積み上がる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
単一の対策であらゆる攻撃を止めることはできず、いずれ突破される前提でどこまで被害を抑えられるかが設計の中心になる。侵入を防ぐ層、侵入後の広がりを抑える層、被害が出た後に戻す層を重ねる——この多層防御の発想が、性質の違う手段を並べて覚える意味になる。どれか一つを厚くしても、抜けた層があればそこが実効水準を決めてしまう。
具体例
IPAが毎年公表する「情報セキュリティ10大脅威」でも、ランサムウェア対策としてバックアップの3-2-1ルール(3つの複製・2種類の媒体・1つは隔離保管)が繰り返し挙げられている。修正プログラムの適用は、脆弱性情報がJVNやNVDで公表されてから攻撃コードが出回るまでの時間との競争になる。
試験での引っ掛け
ゼロデイ攻撃は修正プログラムが提供される前の期間を狙うため、「パッチを迅速に適用する」ことでは防げない(防げるのは既知の脆弱性を突く攻撃)。ファイアウォールは許可したポートを通る通信の中身を検査しないので、Webアプリへの攻撃やマルウェア本体は止められない。バックアップも常時接続の同一ネットワークに置けばまとめて暗号化されるため、隔離した世代管理が要る。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問57(IPA)
A社は、自社がオンプレミスで運用している業務システムを、クラウドサービスへ段階的に移行する。段階的移行では、初めにネットワークとサーバをIaaSに移行し、次に全…
正解:IaaSへの移行によって不要:②、③、PaaSへの移行によって不要:④
要点:クラウドの責任分界に沿って、事業者側に移る作業が消える
IaaSではハードウェアと仮想サーバの基盤を事業者が運用するため、物理サーバの起動停止操作や保守ランプの目視監視は不要になる。さらにPaaSへ移すとミドルウェアの管理も事業者側の責任範囲となるため、パッチ適用が不要になる。業務システム自体のジョブ監視は利用者の責任として残る。
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問56(IPA)
A社は,自社がオンプレミスで運用している業務システムを,クラウドサービスへ段階的に移行する。段階的移行では,初めにネットワークとサーバをIaaSに移行し,次に全…
正解:IaaSへの移行によって不要となる作業:②,③/PaaSへの移行によって不要となる作業:④
要点:IaaSでハードウェア運用、PaaSでOS・ミドルウェア運用が事業者側に移る
IaaSでは物理的なハードウェアと仮想化基盤を事業者が持つため、物理サーバの起動・停止操作や、機器の保守ランプを目視で確認する作業は利用者側で不要になる。次にPaaSへ移行するとOSやミドルウェアの管理も事業者側になるので、ミドルウェアへのパッチ適用が不要になる。一方、業務アプリのバッチジョブ監視はどちらの移行でも利用者の責任として残る。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問25(IPA)
3次元の物体を表すコンピュータグラフィックスの手法に関する記述のうち、サーフェスモデルの説明として、最も適切なものはどれか。
正解:物体を、ポリゴンや曲面パッチを用いて表現する。
要点:サーフェスモデルは面の集合で物体の外形を表す
サーフェスモデルは、物体を面(サーフェス)の集合として表現する方式で、多数のポリゴンや曲面パッチで外形を構成する。ワイヤフレームより現実的な陰影表現ができるが、内部が空洞であるため質量や体積の計算には向かない。内部まで表すのはソリッドモデルである。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問45(IPA)
化学製品を製造する化学プラントに、情報ネットワークと制御ネットワークがある。この二つのネットワークを接続し、その境界に、制御ネットワークのセキュリティを高めるた…
正解:定期的にソフトウェアをアップデートする機器に対して、情報ネットワークから入手したアップデートソフトウェアを提供するパッチ管理サーバ
要点:制御網と情報網の両方と通信する機器だけをDMZに置く
制御ネットワークは外部と直接つながらないよう分離するのが原則で、どうしても情報ネットワークとやり取りが必要な機器だけをDMZに置く。パッチ管理サーバは情報ネットワーク側から更新ソフトウェアを受け取り、制御側の機器へ配布する役目なので、両者と通信する必要がありDMZに置くのが適切である。センサ・コントローラ・操作端末は制御プロセスそのものを担うため制御ネットワーク内に残す。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。