セキュアOS(強制アクセス制御)とは?せきゅあおーえす
セキュアOS(強制アクセス制御)とは、管理者権限を持つ利用者やプロセスであっても、カーネルが保持するポリシに反する操作を拒否するアクセス制御を備えたOS。所有者の裁量で権限を配れる任意アクセス制御と違い、権限昇格に成功した攻撃者でも許可された範囲しか触れないため、侵入後の被害の広がりを設計時点で決め打ちできる。
最終更新:2026-10-06
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権限モデルが所有者の裁量に任されていた時代は、管理者アカウントを奪われた時点で何でもできてしまい、脆弱性一つがシステム全体の陥落に直結した。強制アクセス制御は、権限の割当てを個々の利用者の判断から取り上げ、組織が定めたポリシ側に固定することでこの前提を崩す。応用情報では、侵入そのものを防ぐ対策と、侵入されたあとの被害範囲を限定する対策のどちらに当たるかという切り分けで問われる。
具体例
SELinuxはLinuxカーネルに組み込まれた強制アクセス制御機構で、Red Hat Enterprise Linuxでは既定で有効になっている。Webサーバのプロセスにはhttpd_tというドメインが割り当てられ、公開ディレクトリ以外の読み書きはroot権限を得ても許可されない。
試験での引っ掛け
任意アクセス制御(DAC)との取り違えが本命で、判別点は「ファイルの所有者が自分の判断で権限を変えられるか」。変えられるならDAC、ポリシが優先してそれを許さないならMAC。またセキュアOSはマルウェアの侵入自体を防ぐ仕組みではなく、実行できる操作を絞って被害を抑える仕組みである点も混同されやすい。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問37(IPA)
セキュアOSを利用することによって期待できるセキュリティ上の効果はどれか。
正解:強制アクセス制御を設定することによって、ファイルの更新が禁止できるので、システムに侵入されてもファイルの改ざんを防止できる。
要点:セキュアOSの要は強制アクセス制御。侵入後の被害を抑える
セキュアOSの中核となる機能が強制アクセス制御(MAC)で、ファイルの所有者の裁量ではなく、管理者が定めたポリシーによってアクセス権が決まる。管理者権限を奪われても定義を超えた操作ができないため、侵入されてもファイルの改ざんを防げる。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 1. オペレーティングシステム > (1) OS の種類と特徴に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。