キャッシュフロー計算書とは?きゃっしゅふろーけいさんしょ
キャッシュフロー計算書とは、一会計期間における現金および現金同等物の増減を、営業活動・投資活動・財務活動の三区分に分けて示す財務諸表。損益計算書の利益が発生主義で計算されるのに対し、こちらは実際の資金の出入りを追うため、利益が出ていながら資金が尽きる状態を捉えられる。
最終更新:2026-10-06
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売上を計上する時点と代金が入る時点がずれる商慣行のもとでは、帳簿上の利益は資金の余裕を意味しない。売掛金が膨らんだまま仕入代金の支払期日が来れば、黒字のまま支払いが滞る。損益とは別に資金の動きだけを追う計算書が財務諸表に加えられたのは、この発生主義が覆い隠す資金繰りの実態を、外部の投資家や金融機関が読める形で開示するためである。
具体例
営業活動の区分では、当期純利益から出発して減価償却費のような現金支出を伴わない費用を足し戻し、売掛金や棚卸資産の増減を調整して算出する間接法が実務で広く使われる。営業キャッシュフローから投資キャッシュフローを差し引いたフリーキャッシュフローは、借入返済や配当に回せる余力を示す指標として決算説明で取り上げられる。
試験での引っ掛け
どの区分に入れるかで迷わせる出題が中心になる。資金の調達と返還にあたる借入・増資・配当の支払は財務活動、資産の売買にあたる設備や有価証券の取得・売却は投資活動、日常の商売にあたる売掛金の回収や仕入代金の支払は営業活動である。減価償却費は現金が出ていかない費用なので、営業区分では利益に足し戻す。フリーキャッシュフローは営業と投資を合算した値であり、営業の値そのものではない。
関連用語
出た過去問
出典:令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問77(IPA)
キャッシュフロー計算書において、営業活動によるキャッシュフローに該当するものはどれか。
正解:商品の仕入による支出
要点:仕入や売上など本業の資金増減は営業活動キャッシュフロー
キャッシュフロー計算書は営業活動、投資活動、財務活動の3区分からなる。商品の仕入による支出は本業の販売活動に伴う資金の動きなので、営業活動によるキャッシュフローに区分される。
出典・参考
公式シラバスの9 企業と法務 > 3. 会計・財務 > (1) 企業活動と会計に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。