RTO・RPO・RLOとは?あーるてぃーおー・あーるぴーおー・あーるえるおー
RTO・RPO・RLOとは、事業継続計画で定める三つの復旧目標で、RTOは障害発生からサービス再開までの目標時間、RPOはどの時点のデータまで戻せるようにするかの目標(言い換えれば失ってよいデータの幅)、RLOは復旧直後にどの水準の機能・処理能力まで戻すかの目標を指す。三つとも技術者が決める数値ではなく、業務が止まったときの損失額をもとに経営が決める事項である点がST試験の要点になる。
最終更新:2026-10-06
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すべての業務を同時に、瞬時に、全機能で復旧させる備えは費用が青天井になる。逆に目標を定めないまま対策から入ると、投資額の根拠が説明できず、事故が起きてから「なぜここまでしか戻せないのか」を経営が知ることになる。事業影響度分析(BIA)で業務ごとの損失の出方を測り、時間・データ・水準という三つの軸で先に目標を置いてから対策を選ぶ順序は、この二つを避けるために定まった。経営会議では「受注業務を4時間で戻す構成は年間X千万円、24時間でよければY百万円です。差額は、止まった1日あたりの逸失利益Z千万円と比べて判断いただきたい」と、三つの目標値をそれぞれ費用と対にして示すのが説明の型になる。
具体例
受注業務のRTOを4時間、RPOを1時間と定めると、夜間の日次バックアップでは要件を満たせず、遠隔地への非同期複製と、システム停止中に紙で受け付ける代替手順の整備を併せて用意することになる。RLOでは「初日は主要3機能を処理能力50%で再開し、1週間で全機能へ戻す」と段階を置くことで、待機側の設備を本番と同等に持たずに済み、投資額を抑えられる。内閣府の事業継続ガイドラインとISO 22301が、この決め方の拠り所になる。
試験での引っ掛け
RPOを時間の長さと読むのが最大の引っ掛けで、RPO1時間は「1時間で復旧する」ではなく「直近1時間分のデータは失いうる」という意味になる。RTOが時間、RPOがデータの遡り幅、RLOが復旧する水準と、着目する対象がそれぞれ違う。またこの三つは目標であって、達成を保証する仕組みではない——目標を決めただけで訓練も見直しもしなければ、実際の復旧時間は計画を大きく超える。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。