クライアントサーバシステムとは?くらいあんとさーばしすてむ
クライアントサーバシステムとは、処理を要求する側(クライアント)と提供する側(サーバ)に役割を固定し、ネットワーク越しに要求と応答をやり取りする方式。接続は必ずクライアント側から始まるため、通信の向きが定まり、許可すべき範囲を絞り込める。ST試験では、メインフレーム中心の集中処理からこの方式へ、さらにWeb中心の三層構成やクラウドへと移ってきた流れを、投資と運用体制の変化として押さえておく必要がある。
最終更新:2026-10-06
ITストラテジストを最短で暗記・合格する →背景
すべての処理を大型汎用機の中で完結させる方式は、信頼性が高い代わりに、端末側で画面を作り込む自由がなく、増設のたびに大きな投資が要った。安価なパソコンとLANが普及すると、画面と一部の処理を手元に持たせ、データと共通処理だけを共有機に置く分担が現実的になり、部門単位でシステムを作れるようになった。この自由度は同時に、部門ごとに似たシステムが乱立して全社のデータが分断されるという副作用も生み、いまの基幹システム刷新が向き合っている複雑さの一因になっている。経営会議では「部門ごとに最適化した結果、同じ顧客が三つの台帳に別々に登録されている。刷新の狙いは機能追加ではなくこの分断の解消だ」と、歴史的経緯を投資の理由として語れると説得力が出る。
具体例
1990年代に多くの日本企業が汎用機の業務をこの方式へ移し、部門ごとにサーバとパッケージを導入した。その後、端末へソフトを配る手間と版数管理の負担が重くなり、Webブラウザだけで使える三層構成へ移り、いまはSaaSへ寄っている。刷新の投資計画では、この移行ごとに端末の運用体制と保守要員の役割が変わってきた事実が、要員計画を見直す根拠になる。
試験での引っ掛け
ピアツーピアとの分岐点は役割が固定されるかどうかで、同じソフトが要求側にも提供側にもなる方式では通信の向きを一方向に絞れない。またこの方式そのものが安全なわけではなく、向きが定まるぶん許可範囲を絞り込めるだけである。集中処理と分散処理の対比で問われることも多いが、データを一か所に集めるかどうかと、処理をどこで行うかは別の軸であり、混ぜて答えると誤る。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。