直列化可能性とは?
直列化可能性とは、複数のトランザクションを並行して実行した結果が、それらを何らかの順序で1つずつ実行した結果と一致する性質。同時実行制御が目指す正しさの基準。
ITサービスマネージャ試験の過去問では2回出題されています(2023年度〜2025年度)。
ちょくれつかかのうせい
直列化可能性の意味
複数のトランザクションを並行して実行した結果が、それらを何らかの順序で1つずつ実行した結果と一致する性質。同時実行制御が目指す正しさの基準。
直列化可能性の具体例
T1とT2を同時に走らせた結果が「T1→T2」または「T2→T1」の逐次実行と同じ状態になる。
直列化可能性は試験でどう引っ掛けられる?
「同時に実行した順序どおり」ではなく「何らかの逐次順序と等価」であればよい。実際の開始・終了順と一致する必要はない。
直列化可能性と関連する用語
直列化可能性が出た過去問
2相ロッキングプロトコルに従うトランザクションで発生する可能性のある現象はどれか。
正解:デッドロック
要点:2相ロックは直列化可能性を保証するが、デッドロックは防げない
2相ロッキングプロトコルは、ロックを取得する成長相と解放する縮退相に分け、いったん解放を始めたら新たなロックを取らない方式である。これにより直列化可能性が保証され、ダーティリードやロストアップデート、ノンリピータブルリードといった不整合は防げる。しかし複数トランザクションが互いの保持するロックを待ち合う状態は避けられず、デッドロックは発生し得る。
出典:令和5年度 春期 ITサービスマネージャ試験 am2 問23(IPA)DBMSにおいて、複数のトランザクション処理プログラムが同一データベースを同時に更新する場合、論理的な矛盾を生じさせないために用いる技法はどれか。
正解:排他制御
要点:同時更新による矛盾を防ぐのはロックによる排他制御
複数のトランザクションが同一データを同時に更新すると、更新の消失などの矛盾が生じ得る。これを防ぐのが排他制御で、対象データにロックをかけて他のトランザクションからの競合するアクセスを待たせることで、同時実行しても直列に実行したのと同じ結果(直列化可能性)を保証する。
出典:令和7年度 春期 ITサービスマネージャ試験 am2 問23(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。