稼働率とは?
稼働率とは、システムが正常に稼働している時間の割合を示す指標。MTBFとMTTRから「MTBF ÷(MTBF+MTTR)」で計算される。
情報セキュリティマネジメント試験の過去問では5回出題されています(2017年度〜2025年度)。
かどうりつ
稼働率の意味
システムが正常に稼働している時間の割合を示す指標。MTBFとMTTRから「MTBF ÷(MTBF+MTTR)」で計算される。
稼働率の具体例
MTBFが95時間、MTTRが5時間のシステムの稼働率は95÷(95+5)=0.95、すなわち95%となる。
稼働率は試験でどう引っ掛けられる?
MTBFとMTTRを取り違えやすい。故障と故障の間隔の平均がMTBF、修復にかかる時間の平均がMTTRで、MTTRが短いほど稼働率は上がる。また構成によって式が変わり、直列(どれか止まれば全体が止まる)は稼働率の積、並列(どれか生きていれば動く)は1−(1−稼働率)の積になる。
稼働率と関連する用語
稼働率が出た過去問
サービス提供者と顧客との間で,新サービスの可用性に関するサービスレベルの目標を定めたい。次に示すサービスの条件で合意するとき,このサービスの稼働率の目標値はどれ…
正解:98.0%以上
要点:稼働率は提供時間から停止時間を引いて提供時間で割る
サービス提供時間は営業日5日×1日10時間で週50時間となる。許容される停止は合計1時間以内なので、稼働時間は49時間以上。稼働率は49÷50=0.98、すなわち98.0%以上が目標値となる。
出典:平成29年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問42(IPA)受注管理システムにおける要件のうち、非機能要件に該当するものはどれか。
正解:受注管理システムの稼働率を決められた水準に維持するために、障害発生時は半日以内に回復できること
要点:非機能要件は性能・可用性など品質面の要求を定める
非機能要件は、システムが何をするかではなく、どの程度の品質・性能・運用性で動くかを定める要件である。稼働率の水準や障害からの回復時間は可用性に関する要件なので非機能要件に当たる。与信チェックや在庫警告、承認手続といった業務ルールに基づく振る舞いは機能要件である。
出典:平成29年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問49(IPA)システムの信頼性指標に関する記述として,適切なものはどれか。
正解:MTTRは,システムの修復に費やす平均時間を示している。
要点:MTBFは平均故障間隔、MTTRは平均修復時間
MTTR(Mean Time To Repair)は平均修復時間であり、故障してから修復が完了するまでに要する時間の平均を表す保守性の指標である。稼働率はMTBF÷(MTBF+MTTR)で求める。
出典:平成29年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問45(IPA)システムの信頼性指標としてRASISがある。そのうちのAは可用性を表し,システムのサービス時間など,ある一定期間でのシステムの機能を維持する度合いを表している。…
正解:MTBFを2倍にして,MTTRは変えない。
要点:稼働率はMTBF÷(MTBF+MTTR)、MTBFを伸ばせば向上する
可用性は稼働率で表され、MTBF÷(MTBF+MTTR)で求められます。分子となるMTBFが大きくなるほど、また分母に効くMTTRが小さくなるほど稼働率は高くなります。MTTRを変えずにMTBFだけを2倍にすれば稼働率は確実に上がります。
出典:令和6年度 (公開問題) 情報セキュリティマネジメント試験 kamokuAB 問9(IPA)システムの信頼性指標であるRASISの、安全性を除く四つに関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:Rの信頼性は、システムのMTBFによって表す。
要点:RASISは信頼性=MTBF、可用性=稼働率、保守性=MTTR
RASISは信頼性・可用性・保守性・完全性・安全性の頭文字です。信頼性(Reliability)は故障しにくさを表し、平均故障間隔であるMTBFが代表的な指標になります。したがって、信頼性をMTBFで表すとした記述が適切です。
出典:令和7年度 (公開問題) 情報セキュリティマネジメント試験 kamokuAB 問10(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。