EAP-TLSとは?いーえーぴーてぃーえるえす
EAP-TLSとは、IEEE 802.1Xで使うEAPの認証方式の一つで、サーバ証明書とクライアント証明書の双方を用いてTLSの相互認証を行う。パスワードを使わないため辞書攻撃や漏えいしたパスワードの使い回しが効かず、EAP系の中で最も強固とされる。認証成功時に利用者ごとの暗号鍵が配られる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
事前共有鍵の無線LANは鍵を知る全員が同じ鍵を使うため、退職者ひとりを締め出すのに全端末の鍵を入れ替えることになる。端末や利用者の単位で認証し、その単位ごとに鍵を配る枠組みとしてIEEE 802.1XとEAPが用意され、その中で最も強い本人確認を証明書に求めたのがEAP-TLSである。
具体例
Microsoft Intuneで社給PCへクライアント証明書を配布し、Windows ServerのNPSをRADIUSサーバとしてEAP-TLSで認証すれば、証明書を持たない私物端末は社内SSIDへ接続できない。端末を紛失した場合も、その証明書を失効させるだけで接続を止められる。
試験での引っ掛け
クライアント証明書を必須とするのはEAP-TLSだけで、PEAPやEAP-TTLSはサーバ証明書だけでトンネルを張り、その内側でID/パスワード認証を行う。また証明書の配布と失効を運用できなければ導入できないため、「最も強いから常に選ぶ」という判断にはならない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問14(IPA)
IEEE 802.1Xで使われるEAP-TLSによって実現される認証はどれか。
正解:ディジタル証明書による認証サーバとクライアントの相互認証
要点:EAP-TLSは証明書によるサーバと端末の相互認証
EAP-TLSは、サーバとクライアントの双方がディジタル証明書を提示し合って相互に認証する方式です。利用者にパスワードを持たせず、クライアント証明書で本人性を確認するため強固ですが、全端末への証明書配布が必要になります。
出典:平成28年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問16(IPA)
認証にクライアント証明書を用いるプロトコルはどれか。
正解:EAP-TLS
要点:クライアント証明書を必須とするのはEAP-TLS
EAP-TLSは、サーバ証明書とクライアント証明書の双方を用いて相互認証を行う方式です。パスワードを使わないため、辞書攻撃や漏えいの影響を受けにくい反面、全クライアントへの証明書配布と管理が必要です。
出典:令和元年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問16(IPA)
IEEE 802.1Xで使われるEAP-TLSが行う認証はどれか。
正解:ディジタル証明書による認証サーバとクライアントの相互認証
要点:EAP-TLSは証明書によるサーバ・クライアントの相互認証
EAP-TLSは、IEEE 802.1XのEAP方式のうち、認証サーバとクライアントの双方がディジタル証明書を提示して相互に認証する方式である。パスワードを用いないため辞書攻撃やフィッシングに強い一方、全クライアントに証明書を配布・管理する運用負荷が生じる。
出典:令和3年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問16(IPA)
IEEE 802.1Xで使われるEAP-TLSが行う認証はどれか。
正解:ディジタル証明書による認証サーバとクライアントの相互認証
要点:EAP-TLSは証明書によるサーバとクライアントの相互認証
EAP-TLSは、認証サーバとクライアントの双方がディジタル証明書を提示し、TLSのハンドシェイクによって互いを検証する相互認証方式である。パスワードを用いないため、盗聴や推測、フィッシングによる資格情報の窃取に強い。半面、クライアント証明書を全端末へ配布・更新するPKIの運用負荷が伴う点が導入時の課題となる。
出典:令和7年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問17(IPA)解説で登場
無線LANで使用される規格IEEE 802.1Xが規定しているものはどれか。
正解:アクセスポイントがEAPを使用して,クライアントを認証する枠組み
要点:802.1XはEAPを用いたポートベースの認証の枠組み
IEEE 802.1Xは、ネットワークへの接続を認証成功後に限って許可するポートベースのアクセス制御の枠組みで、認証手続にはEAPを用いる。無線LANではアクセスポイントがオーセンティケータとなり、端末(サプリカント)からのEAPメッセージを認証サーバへ中継し、可否の結果に従ってポートを開閉する。EAP-TLSやPEAPなど、具体的な認証方式を差し替えられる柔軟性が特徴である。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 5. セキュリティ実装技術 > (2) 認証・認可技術に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。