初期パスワードとは?
初期パスワードとは、機器やアカウントの導入時に設定されている出荷時・発行時のパスワード。製品ごとに共通で、取扱説明書やインターネット上に公開されていることも多く、変更しないまま使うと極めて容易に侵入される。
情報処理安全確保支援士試験の過去問では4回出題されています(2018年度〜2025年度)。
しょきぱすわーど
初期パスワードの意味
機器やアカウントの導入時に設定されている出荷時・発行時のパスワード。製品ごとに共通で、取扱説明書やインターネット上に公開されていることも多く、変更しないまま使うと極めて容易に侵入される。
初期パスワードの具体例
支店に設置した無線LANルータや複合機を、管理画面のパスワードを工場出荷時のまま運用してしまう。外部から管理画面に入られ、設定を書き換えられたり、スキャンした書類を盗み見られたりする。
初期パスワードは試験でどう引っ掛けられる?
「複雑な初期パスワードなら変更不要」ではない。個別に強い文字列であっても、発行経路(紙・メール)に残る点が問題で、初回ログイン時の強制変更が原則の対策となる。
初期パスワードと関連する用語
初期パスワードが出た過去問
マルウェアMiraiの動作はどれか。
正解:ランダムなIPアドレスを生成してtelnetポートにログインを試行し,工場出荷時の弱いパスワードを使っているIoT機器などに感染を広げるとともに,C&Cサーバからの指令に従って標的に対してDDoS攻撃を行う。
要点:Miraiは初期パスワードのIoT機器を乗っ取りDDoS
MiraiはIoT機器を狙うマルウェアで、無作為に生成したIPアドレスへtelnetで接続を試み、初期設定のままの弱い認証情報を持つ機器に侵入して感染を広げます。感染機器はボットネットを形成し、C&Cサーバからの指令で大規模なDDoS攻撃を行います。
出典:平成30年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問11(IPA)ネットワークカメラなどのIoT機器ではTCP23番ポートへの攻撃が多い理由はどれか。
正解:TCP23番ポートはIoT機器の操作用プロトコルで使用されており、そのプロトコルを用いると、初期パスワードを使った不正ログインが成功し、不正にIoT機器を操作できることが多いから
要点:23番telnetは初期パスワードのまま侵入されやすい
TCP23番はtelnetの標準ポートで、多くのIoT機器が遠隔操作用に開けたまま出荷されてきた。telnetは通信が平文である上、初期のIDとパスワードが変更されないまま運用される機器が多いため、辞書的に少数の組合せを試すだけで侵入できてしまう。Miraiに代表されるボットはこの性質を利用して感染を広げた。対策は不要ポートの閉鎖と初期パスワードの変更である。
出典:令和3年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問11(IPA)マルウェアMiraiの動作はどれか。
正解:ランダムな宛先IPアドレスを使用してIoT機器などに感染を広げるとともに、C&Cサーバからの指令に従って標的に対してDDoS攻撃を行う。
要点:MiraiはIoT機器を弱い認証で乗っ取りDDoSのボット網を作る
MiraiはIoT機器を標的とするボット型マルウェアで、無作為に生成した宛先へTelnetなどで接続を試み、初期設定のままの認証情報を使って侵入し感染を広げる。感染機器はC&Cサーバの指令を待ち、命令に従って標的へ大量のトラフィックを送るDDoS攻撃に加担する。ソースコードが公開されたため多数の亜種が生まれ、対策としては初期パスワードの変更と不要な管理サービスの停止が基本となる。
出典:令和5年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問6(IPA)マルウェアMiraiの動作はどれか。
正解:ランダムな宛先IPアドレスを使用してIoT機器などに感染を広げるとともに、C&Cサーバからの指令に従って標的に対してDDoS攻撃を行う。
要点:MiraiはIoT機器を乗っ取りC&C指令でDDoSを行うボット
Miraiは、初期パスワードのまま運用されているルータやネットワークカメラなどのIoT機器へtelnet等で不正ログインして感染を広げるボットです。感染機器は無作為に生成した宛先IPアドレスへ探索を続けて感染を拡大させつつ、C&Cサーバからの指令を待ち受け、指示された標的へ一斉にDDoS攻撃を仕掛けます。2016年に大規模なDNSサービス障害を引き起こしたことで知られます。
出典:令和7年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問7(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。